東京おもちゃ美術館の行う熊本地震被災地での活動へのご支援ありがとうございます。
皆様から賜りましたご支援を被災した地域へと届けてまいりましたので、支援活動の中間報告をさせていただきます。
今回の地震は、過去に例の無い余震回数が観測され、現在でも震度3以下の余震が続いています。本震発生直後より、避難所となっている私たちの仲間の施設より、緊急物資を求める声が寄せられました。まずは食料、その次に毛布と現地と相談しながらの支援活動がはじまりました。実際に施設に訪問してくださったのは、福岡にお住まいの会員の青柳幸枝さんと猿渡豪さんです。お二人はそれぞれに何度も現地へ足を運んでくださいました。本震発生直後の現地入りの際には、通れない道が多く福岡から熊本県に入るまで車で6時間かかることもあったそうです。
「皆様のお気持ちを施設全員に伝えて乗り切ってまいります」(天寿園理事長 米満さん)
「甘いものは心をやすめてくれるねぇ」(施設利用者の方)
など多くの感謝の声をいただきました。
今後は、心のケアを中心に、夏までには熊本県内で移動型おもちゃ美術館の開催や子育て支援につながるワークショップを実施予定です。
詳細が決まりましたら、またご報告します。
< 支援先について >
下記6つの施設に物資を届けました。
1.老人総合福祉施設グリーンヒルみふね(上益城郡)
施設長はアクティビティディレクターの吉本洋さん。本震発生直後には、要介護の高齢者と職員計180名以
上が避難されていました。施設への道路がほぼ寸断された中、食料が底をつきそうな時期もあったそうです。
2.熊本機能病院・特別養護老人ホーム天寿園(熊本市)
市の中核を担う病院と高齢者施設でありながらも、地震後地域の方々にも避難所として開放されていました。
3.認定NPO法人NEXTEP(合志市)
重度障害児向け在宅ケアサービスを行っているNPO。地震後は重度心身障害児の受け入れも行いました。
4.熊本学園大学(熊本市)
教員と学生のみなさんが溢れかえる地域住民だけでなく障害者のケアに奔走されていました。
5.長崎書店 (熊本市)
6.介護老人保健施設 フォレスト熊本(熊本市)
< 会計報告 > 2016年6月10日現在
①収入
・寄付金(72の個人/団体の方、および募金箱より) 計 964,535円
②支出
・支援物資購入(食料・水・毛布など)479,901円
・支援物資送料 7,020円
・高速・レンタカー代 18,726円
計505,647円
③残額 458,888円
残額は、引き続き今後の被災地支援活動で使われます。夏に開催予定である「移動型おもちゃ美術館」の輸送費用等の開催費やワークショップ費用として活用させていただく予定です
今後もどうぞよろしくお願い致します。
認定NPO法人日本グッド・トイ委員会/東京おもちゃ美術館
芸術教育研究所/高齢者アクティビティ開発センター

震度7を記録した益城町に隣接する「グリーンヒルみふね」物資を届ける様子は全国ネットのTVでも放映されました

訪問したアクティビティディレクターはバルーンアートも得意分野。アクティビティ
によって、利用者に笑顔が生まれました。

天寿園の米満理事長(右)と福岡県から物資を届けに駆け付けた青柳さん
認定NPO法人日本グッド・トイ委員会/東京おもちゃ美術館
芸術教育研究所/高齢者アクティビティ開発センター