12月9日(金)
今日で臨時国会が閉会した。
本心は会期を延長して懸案事項を処理したかった。
例えば、郵政改革法案や公務員制度改革。
どれか1つでも成立の担保がとれれば、
延長したのだろうが、
野党側の協力が得られず、
来年の通常国会に先送りとなった。
そして、一川防衛大臣と山岡国務大臣の問責決議案の提出である。
結果的に、両氏とも問責決議が賛成多数で可決された。
これで、少なくとも両氏を解任しない限り、
国会は野党の審議拒否によって動かないことになった。
参院では与党側が過半数を持ちえていない以上、
問責決議は野党側の重要な攻撃手段であることはわかる。
私たちも野党時代には、
福田内閣や麻生内閣の問責を決議してきた経緯もある。
「自分たちがやってきておいて他人のことを言うな」との批判覚悟で言うと、
今回の問責決議の理由などは少々乱暴にすぎると思う。
何か自分たちに気に入らない言動があるとすぐに、
「問責だっ」と声を荒げる様子を散々見せつけられてきたので、
余計にそう思うのかもしれない。
1人の閣僚を問責することは、
当然ながらメリット・デメリットがあり、
その両方が冷静に議論されなくてはならない。
それなしだと「政局優先」の「クビ狩り」に等しいのではないか。