とくなが久志●奮闘録

参議院議員・とくなが久志です。日々の活動で感じたこと、考えたことをご紹介しています。

■「信用創造」の役割を忘れている銀行

2008年10月27日 | とくなが久志●奮闘録

10月27日(月)

 先週1週間は甲賀市長選挙一色だった。
しかしながら、昨日の投開票では現職市長に敗北。
誠実な人柄の素晴らしい人を推薦候補としただけに残念の一言。
楽天の野村監督の「勝ちに不思議の勝ちあり、
負けに不思議の負けなし」の言葉通り、
敗因の分析をしっかりと行って衆院選に活かしたい。

 さて、今日は平均株価がバブル後最安値(7600円)を更新した。
いよいよ実態経済に悪影響が出てきた。
これに追い打ちをかけているのが、
銀行の融資の姿勢である。

銀行の実質預金から貸出金を差し引いた「預金超過額」は、
1999年を境にマイナスからプラスに転じ、
以降は大きく増加してきている。

 その一方で、中小企業への融資態度は厳しくなっている。
いわゆる「貸し渋り」と「貸しはがし」である。

 では、資金は豊富にあるのにもかかわず、
融資態度を厳しくして、
どこに大量の資金が流れているのか?

 それは国債・社債・外国証券の保有であったり、
世界的金融不安を受けて、
欧米の金融機関への出資であったりする。

 こうした状況は、
個々の経営判断としては非難されるべきものではないだろう。
だが、かつて金融システムを守るという観点から、
国民の税金が銀行に投入された過去を忘れてもらっては困る。

 金融はよく血液に例えられる。
血液の流れが滞ると、
様々な病気を患って死にいたる。
経済もおカネが円滑に流れなければ、
同様の結果を招いてしまう。

 そうならないために、
銀行には信用創造の担い手としての自覚と、
それにふさわしい能力を切に求めたい。


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2 コメント

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Unknown (年次改革要望書)
2008-10-28 12:13:04
フジテレビが頑張って特集組んで放送したんだからもっと取り上げてくれませんか?

。。。でもよく放送できたなと思ってますが。
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三菱UFJ銀行 (トッテイ)
2008-10-29 14:41:19
にだけは、資本注入をしないで欲しい。アメリカの暴落中の証券会社の株を買い、その損失の穴を増資で埋めようとしている馬鹿銀行。あまりにも大きくなり過ぎ、預金者や顧客を蔑ろにし過ぎである。特に、最近はサラ金もどきの貸し出し業務、モビット。大手行としてのプライドは一体、何処へ?税金を払え。
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