とくなが久志●奮闘録

参議院議員・とくなが久志です。日々の活動で感じたこと、考えたことをご紹介しています。

■何だか複雑な心境だ。

2011年06月02日 | とくなが久志●奮闘録

6月2日(木)
 何となく複雑な思いである。

 昼から内閣不信任案の採決が行われ、
圧倒多数で否決された。
結果として菅内閣は信任されたことになる。

 だが、採決に先立つ代議士会において菅首相は、
「大震災の対応に一定のメドがついた段階で、
若い世代に色々な責任を引き継ぎたい」と発言し、
震災対応後の退陣を明言した。

 これにより昨夜から今日の午前中にかけて、
不信任案に同調しようとしていた衆院議員が、
一転して反対に廻ることとなった。

 昨夜に同僚議員らと意見交換したが、
同案の可否は五分五分、
個人的には小差で否決できると思っていた。

 つまり、首相退陣と引き替えに不信任案に反対したことになる。
だから、複雑な心境なのだ。

 野党提案の内閣不信任案に賛成するのは、
どんな理由を並べ立ててみても正当化されないし大義はない。
政党人として自殺行為に等しい。

 もちろん、菅内閣発足以来、問題点が数多くあるのも事実。
首相を変えないと駄目という意見が出てくるのもわかる。
ならば、首相=代表なのだから、
無条件に不信任案は淡々と否決して、
その後に党の両院議員総会において代表の信任の是非を議論する。
このラインなら十分に理解が得られるものと思う。

 菅首相の真意はわからない。
党の分裂を回避するためということかもしれない。

 とにかく、私には理解不能な出来事が次々と起こる日々であった。
松本大臣は夕刻に緊急の省議を招集し、
「従前にもまして日々の業務に精励するよう」指示された。

 そう、国際社会の激流は日本の政局などかまってくれないのだ。


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