11月15日(木)
朝から党外交防衛部門会議。
その後、外交防衛委員会。
「山田洋行」の米津佳彦社長の参考人招致、
前防衛事務次官の守屋武昌氏の証人喚問を行う。
参考人とは、文字通り委員会調査のために参考意見を聞くためで、
何をどう話しても法的責任はなく、
国会に出席するかどうかも自由。
一方、証人とは、
事実をありのままに話してもらうことが目的で、
もしウソをつけば偽証罪に問われるし、
国会が呼べば必ず出席しなければならない。
実際、「包み隠さず真実を述べる」旨の宣誓書を読み上げ、
署名捺印させられている。
私は、参考人・証人の発言席の真ん前に座っていたので、
両者の違いが両氏の表情や態度でよくわかった。
参考人の米津氏は、
質問されるとすぐに立ち上がり、
知っていることはありのままに、
あやふやなところは「記憶に無い」とわりとテキパキと答えていた。
証人の守屋氏は、
質問されてもすぐには立とうとはせず、
「ふうっ」とため息をついたり、
明らかに苦悩の表情をして、
声を絞り出すようにして、
一言一言吟味して話していた。
委員会でどよめきが起こったのは、
守屋氏が山田洋行の宮崎元専務による接待の宴席で、
同席していた政治家の名前を問われたときであった。
記憶が鮮明でなく思い違いならその政治家に迷惑がかかると、
実名をあげることをずっと拒否していたが、
質問者の浅尾慶一郎議員が、
「包み隠さずという宣誓の通りにしてほしい。
記憶が不確かななら、~と思うという言い方で結構だ」と詰め寄ると、
「うっー」と言葉にならない声を発した後、
「久間先生と額賀先生」と初めて明らかにした。
こういう書き方をすると、
守屋氏は何か正直者という感じがしないではないが、
他の質問で肝心な部分になると、
「記憶にない」「当時は承知していなかった」と逃げる回答が目立った。
防衛省が発注する装備品は兆単位の巨大なもので、
その防衛利権なるもののを包む闇は深いというのが率直な印象。
守屋氏は知っていることの半分も話していないのではないか。
彼らがやりとりしていた金はすべて税金。
守屋氏は自らの退職金を返上すると言い切ったが、
それですむ話ではない。
アフガニスタンの復興支援のあり方と平行して、
防衛利権を取り巻く構造をしっかりと真相究明していきたい。
小沢代表や東祥三氏の件を!
守屋、久間、額賀でしっぽ切りうやむやはごめんです。
アメリカの圧力に屈することなく、疑獄の全面解明に持って行くことができるでしょうか。
本当に普天間基地移設や海兵隊のグアム移転に関することにまで問題が及んでいるのなら、
日米関係のあり方にまでつっこんで議論してもらいたいですね。
小沢代表の、大連立に関する政治判断は今でも正しいと思っている発言には
正直なところ本当に大丈夫かなと思う今日この頃です。
それでも大阪の市長選で勝てるということは、
よっぽど自公側のマイナスが大きいということなのでしょうけれど。