どうする自民党?福島第1の汚染水遮断 「氷の壁」断念

2014-08-14 10:11:48 | 原発

福島第1、建屋の汚染水遮断 「氷の壁」断念を検討 ドライアイス効果なく

 東京電力福島第1原発海側のトレンチ(地下道)に滞留する汚染水を遮断するための「氷の壁」が3カ月以上たっても凍らない問題で、7月末から投入している氷やドライアイスに効果が見られないことから、政府が「氷の壁」の断念を検討し、別の工法を探り始めたことが13日、分かった。政府関係者によると、19日に原子力規制委員会による検討会が開かれ、凍結方法の継続の可否について決めるという。(原子力取材班)

  氷の壁は、2号機タービン建屋から海側のトレンチへ流れ込む汚染水をせき止めるため、接合部にセメント袋を並べ、凍結管を通し周囲の水を凍らせる工法。4月末から凍結管に冷媒を流し始めたものの、水温が高くて凍らず、7月30日から氷の投入を始めた。

  しかし氷を1日15トン投入しても効果がなく、今月7日からは最大27トンに増やしたが、凍結が見られなかった。

  12日までに投じた氷は計約250トンに上る。ドライアイスも7日に1トン投じたものの、小さい配管に詰まってしまい投入を見合わせ、12日に再開した。

  氷の壁が凍結しないことは、規制委の検討会でも有識者から指摘されており、「コンクリートを流し込んでトレンチを充填(じゅうてん)すべきだ」との意見があった。政府関係者によると、19日に予定されている検討会では、氷投入の効果を評価した上で、効果がないと判断されれば代替工法の作業に着手するという。

  規制委は、トレンチにたまっている汚染水が海洋に流れ出す恐れがあることから「最大のリスク」と位置付けており、早期解決を目指している。特に凍結管の中に冷媒を通して水分を凍らせる技術は、1~4号機周囲の土中の水分を凍らせる「凍土遮水壁」と同じで、氷の壁が凍土壁にも影響しないか懸念を示している。

  氷やドライアイスの投入について、東電の白井功原子力・立地本部長代理は「十分な検討が不足していたという批判はその通り。失敗を次の糧にしていく。当初予定していたことができないことはあり得る」と話している。


いつまで大丈夫? 国の借金、6月末1039兆円 過去最大に

2014-08-13 08:55:16 | 政治

国の借金、6月末1039兆円 過去最大に

   国債や借入金、政府短期証券をあわせた「国の借金」の残高が2014年6月末時点で1039兆4132億円となり、過去最大を更新した。財務省が8月8日に発表した。国の借金は前年6月末に1000兆円を超え、推計では借金の総額は14年度末には1143兆円に到達するとみられる。

   14年7月1日時点の総務省の人口推計(1億2710万人)をもとに単純計算すると、国民1人あたりの借金は約818万円。3月末から約12万円増えた。

   3月末時点から6月末時点にかけて借金は14兆4563億円増えた。その前の3か月の増え幅(7兆110億円)に比べて拡大。東京電力を支援している原子力損害賠償支援機構に交付する国債の残高が3兆5429億円増えたことなどが影響した。

   借金の内訳は、国債が10兆1243億円増の863兆8880億円。一時的な資金不足を補う政府短期証券が5兆2201億円増えて、120兆9085億円となった。


京大とシャープがバッテリの寿命を70年に 

2014-08-09 19:48:24 | 技術

京大とシャープ、バッテリの寿命を70年に引き延ばす材料を開発
~量子力学の計算のみから最適な化学組成を探求

京都大学大学院工学研究科の田中功教授、田中勝久教授、藤田晃司准教授らのグループと、シャープ株式会社研究開発本部の西島主明主任研究員らのグループは7月28日、共同でリチウムイオン電池の寿命を6倍以上に引き延ばせる材料開発に成功したと発表した。

 従来の材料開発では、研究者の勘と経験に基づき試行錯誤で合成と評価実験を繰り返すしかなかった。しかし、近年コンピュータの性能が上がり、計算コストが下がってきたことで、同グループは、量子力学の原理のみに基づいて原子構造や特性を予測できる「第一原理計算」を数千種類に渡り高精度に実行し、そのデータをハイスループットスクリーニングすることで、最適な化学組成を効率的に見つけ出す手法を開発した。

 今回対象としたのは、リチウムイオン二次電池の正極材料。この手法で得られた物質設計結果を実証するため、合成実験も行なった。設計された組成は6種類の元素から構成される複雑なもので、通常の手法では合成が困難だったが、ゾル-ゲル法という新しい合成手法を駆使し、正極材料を合成した。

 この物質の構造は、計算で予測した結果と良い一致を示し、従来の材料に比べ6倍以上のサイクル寿命を示した。予測される電池寿命は25,000サイクルで、1日1回充放電を行なった場合、70年持つ計算になる。スマートフォンなどはサイクル寿命が数年程度なので、直接この恩恵を受けないが、大型機器では毎日の充放電で数十年という寿命が求められており、今回の成果はその礎となることが期待される。

 また、今回の計算による材料開発手法は、今後のさまざまな材料開発の時間を大幅に短縮できることを実証したものとなる。


京大アルバータ大そよ風程度でも発電する回転しない風力発電開発

2014-08-07 05:58:23 | 自然エネルギー

京大など、そよ風程度でも発電する回転しない樹木状構造の風力発電装置を開発

 京都大学大学院工学研究科の木村真之助教、窪田まど華大学院生、引原隆士教授らは、カナダのアルバータ大学と共同で、そよ風程度の風速でも発電する風力発電装置を開発した。

プロペラ型ではなく風を受ける部分が中心から枝分かれしたツリー型の構造。木村助教らは、微小エネルギーを収穫して電力変換する「エネルギーハーベスティング」に着想を得て、さまざまな周波数が共鳴するような樹木状の構造を採用。不規則な風から一定周波数の振動を作り出してエネルギー変換する仕組みを考案した。

開発した風力発電装置(木村助教提供)
 木の幹から分かれてそれぞれ独立して派生する枝が高い周波数を受けて、全体と結合して動く幹部分に振動エネルギーを送り込む仕組み。風力エネルギーの非周期的な乱流や断続的な振動などから電気エネルギーを効率的に取り込む。


 アルバータ大で試作機を作製、風洞実験で検証して効果を確かめた。従来、風力発電装置は風を回転の力に変えて発電しているが、研究グループが開発したのは、振動をエネルギーにするタイプ。この場合、可動部分を減らせるため、装置に組み込むベアリングなどの部品数の低減が見込める。

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720140806eaai.html


自民党兵庫県議4人に不自然な支出 議長も

2014-08-06 09:05:30 | 政治

兵庫県議4人に不自然な支出 市民団体が調査申し入れ

神戸新聞NEXT

 市民オンブズマン兵庫など3団体は5日、兵庫県議4人の政務活動費(政活費、2012年度以前は政務調査費)の収支報告書で不自然な支出があったとして、議会が調査するよう、梶谷忠修議長(76)=神戸市北区=宛てに申し入れ書を提出した。

 同オンブズマンの森池豊武代表によると、4議員はいずれも

自民党の岩谷英雄議員(69)=姫路市、梶谷議長、原吉三議員(72)=神戸市中央区、加茂忍議員(62)=川西市・川辺郡

 森池代表らが報告書などを分析したところ、添付されている領収書や購入した品目、出張内容などに不自然な点がみられたという。3団体は20日までに明確な回答を得られない場合、住民監査請求や刑事告発も検討するという。

 一方、4議員は5日、議会事務局を通じて3団体の指摘に対するコメントを発表した。

 また3団体は、収支報告書に添付された領収書もホームページで公開する▽出張報告書や年間活動報告書の提出を義務づける▽制度見直し時は県民の意見を聞く▽交付額は県民の理解が得られるよう大幅削減を早急に検討する‐などを提案した。議会は現在、「政務活動費のあり方検討会」を設置し、条例改正も含めた見直しを進めている。

 3団体は、政活費を使って不自然な支出を繰り返していた野々村竜太郎元県議に対し、詐欺容疑などで刑事告発している。(三木良太、岡西篤志)