やればできる 岡谷鋼機、小型・軽量の水力発電装置を開発

2013-11-06 20:43:35 | 自然エネルギー

岡谷鋼機、小型・軽量の水力発電装置を開発

岡谷鋼機は繊維強化プラスチック(FRP)製の小型水力発電装置を開発した。ステンレス製の従来品に比べて50%以上軽量化し、海水でも発電できるように改良。岡谷鋼機は2015年度の連結売上高で1兆円(今年度見通しは7500億円)を目指しており、水力発電装置など新規事業も強化し、目標達成に弾みをつける。

 小型水力発電装置は、シーベルインターナショナル(東京・千代田)と中山鉄工所(佐賀県武雄市)と共同開発した。今後は国内や中東で実用試験に入り、来年にも発売する予定。発電量は最大で毎時40キロワット超、価格はスペックで異なるが、1基あたり数千万円になるとみられる。

 岡谷鋼機はこれまで地方自治体の農業用水などでの利用を見込み、淡水を使うステンレス製の水力発電装置を開発。今年度引き合いが本格化し、既に自治体向けに10基ほどの受注実績がある。今回の新製品では軽量化を進め、海岸沿いの工場でも利用できるように海水対応に改良した。

 岡谷鋼機は創業300年を超える老舗の鉄鋼・機械商社。売上高1兆円達成に向け、小型水力発電装置のほかに、家庭用エネルギー管理システム(HEMS)関連や地中熱利用換気システムなど新機軸の事業も強化している。(浜岳彦)



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