過労死基準超 是正を 宮城交通北陸道バス事故 辰巳氏が主張
日本共産党の辰巳孝太郎議員は17日、参院国土交通委員会の委嘱審査で、運転手、乗客の2人が死亡した北陸自動車道バス事故(今月3日)を取り上げ、事故の再発防止には運転手の長時間労働や低賃金の是正が必要だと主張しました。
辰巳氏は、事故で亡くなった運転手の勤務実態を「11日連続勤務、2月の休みは3日のみ」と指摘。こうした過労死基準を超える長時間労働を厚労省の「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(改善基準告示)が容認していると述べ、「これで安全が守られるのか。基準を見直すべきではないか」と迫りました。
太田昭宏国交相は「安全が一番大事なので、いろいろな委員会等を通じて検討したい」と述べました。
辰巳氏は「長時間の過酷な運転をせずとも生活できる賃金を保障しなければ、事故は繰り返される」と主張。事故を起こした宮城交通で働く運転手の「公休8日のうち6日は出勤。休みは月2日。それでようやく月の手取りが23万~24万円」との訴えを紹介しました。
高木毅国交副大臣は「ご指摘の通り、他産業に比べて厳しい。効果的な対策を取りまとめ、官民が連携して実施しなければならない」と答弁しました。
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