軽井沢のスキーバス事故で卒業目前の早大生3人犠牲

2016-01-16 11:00:32 | 報道

「なぜ」親族、友人悲嘆=卒業目前の早大生3人犠牲-軽井沢のスキーバス事故

 多数の大学生らが巻き込まれた長野県軽井沢町のバス転落事故。早稲田大では学生やOB計6人が被害に遭い、うち国際教養学部の4年生3人の死亡が16日までに確認された。「受け入れられない」「一緒に卒業旅行に行くはずだったのに」。卒業を目前にした突然の訃報に、親族や友人は悲しみに暮れた。

 死亡した田端勇登さん(22)の伯父の落合克之さん(58)=さいたま市浦和区=によると、田端さんは両親と姉の4人家族。小さい頃はサッカー少年だったが、最近はスノーボードに凝っていたようで、たびたび友人とゲレンデに出掛けていた。この春の就職を伯父として楽しみにしていたといい、「何でこういう結果になってしまったのか。まだ受け入れられない」と嘆いた。

 同じ学部に通う4年生の男子学生(24)によると、死亡が確認された乗客のうち、田端さんと小室結さん(21)、阿部真理絵さん(22)は同じゼミの学生で、仲の良い友人6人で一緒にスキー旅行へ行く途中で惨事に巻き込まれたという。
 田端さんは在学中に英オックスフォード大に留学したほど優秀で、「周囲を思いやれる優しい人」だった。今月13日に一緒に食事をしたばかりだったといい、「卒業後は金融機関に勤めるはずだったのに」と声を落とした。
 

小室さんも在学中にロンドンへ留学。この春の大手不動産会社への就職が決まっており、「明るくてすごくしっかりした子だった」という。同学部の別の女子学生(22)も「結ちゃんとは1年生の頃から仲が良くて、一緒にグアムへ卒業旅行に行くはずだった」と話し、「将来やりたいこともしっかり決めていて、きらきらしていたのに」と声を震わせた。


 早大は15日夜、同大のサイトに「尊い学生の命が失われたことは大変悲しく、本当に残念でなりません」とする文書を掲載した。(2016/01/16-05:07)