仙台市立病院、「紹介制外来」を導入

2013-10-15 17:55:48 | 宮城県

仙台市立病院、「紹介制外来」を導入 来月1日から

 

 仙台市立病院(若林区)は11月1日から、小児科を除く20診療科で、初診時に主治医からの紹介状の提出を求める「紹介制外来」を導入する。近隣の診療所をかかりつけ医として利用してもらい、市立病院の機能を手術や救命救急などの専門医療に特化させる。
 2014年度に太白区あすと長町に移転、開業する同病院は、新設後の基本計画で「救急など専門性の高い医療の実現」を掲げる。


 現在は半数程度が紹介状を持たずに来院しているほか、慢性疾患や軽症の患者も多数受け入れており、人手不足が生じている。高度医療を提供するため、「病診連携」の推進が不可欠と判断した。
 紹介制の導入で、病状が重い患者に時間をかけて治療することが可能となる。紹介状で患者の治療経過を把握できるため、効率的な診療にもつながるという。


 急患は、11月1日以降も受け入れる。紹介状を持参せずに来院した軽症の患者に対して、当面は従来と同様に治療するが、2回目以降は自宅近くの診療所を利用するよう促していく
 同病院は「自分が住む地域にかかりつけ医を持ってもらうことは、患者の安心感にもつながる。円滑に新制度に移行できるよう、丁寧に周知していきたい」と説明している。