アクションカメラ「GoPro」、成功のからくり 新モデル GoPro Hero3+

2013-10-12 09:44:07 | 製品

アクションカメラ「GoPro」、成功のからくり

■ かつては国内大手メーカーの独壇場だった、ビデオカメラ業界が大きく揺らいでいる。近年、規模が縮小し続けていた“青息吐息”の市場で、米ベンチャー企業が開発した「GoPro(ゴープロ)」という異端児が大ヒットを飛ばしているからだ。GoProはモータースポーツやサーフィンなどのアウトドアスポーツを楽しむ人々にターゲットを絞った「アクションカメラ」。このニッチな存在
の成功は、ユーザーが欲する機能に特化することの重要性を改めて示した。「GoProの教訓」を検証する。 


「想像以上に売れていて驚いた」「海外でのシェアは圧倒的だ」――。2012年のビデオカメラ販売台数のブランド別シェアで、ソニーに次ぐ世界2位(13.7%)に躍り出たのが、米Woodman Labsの「GoPro」シリーズである(図1)。


 ビデオカメラ業界の関係者は、歴史が浅いベンチャー企業が大手メーカーを抜いて2位になったことに加えて、その開発手法と普及の仕方に衝撃を受けた。これまでの製品開発や商品企画の常識を、覆すものだったからだ。


■アウトドアスポーツ用にひたすら小型・軽量化

 ビデオカメラの市場規模は年々減少しており、各メーカーにとって新たなユーザー層の開拓が急務になっている。ところが、新たな価値を提供できないままの状態が続いていた。その間隙を突いて、GoProが急成長を遂げたのだ。


 GoProは、汎用的な従来のビデオカメラとは、あらゆる面で異なる。アウトドアスポーツで自らのプレーを撮影する「アクションカメラ」と呼ぶ分野を確立した。ヘルメットや用具などに装着しやすいように、ひたすら小さく、軽くしたのが特徴である。電池を含めた本体の重さは73gと軽い。


 ビデオカメラでは必須の映像確認用の液晶モニターすらなく、ズーム機能や手振れ補正機能も搭載していない。その代わりに防水や防塵、耐衝撃性を備えたハウジングを標準で添付するとともに、170度の広角レンズや4K×2K(3840×2160画素)映像に対応し、どんな場所でも臨場感のある映像を撮影できるようにした。ユーザーがさらに必要とする機能があれば、数多くの周辺アクセサリーの中から選んで追加する仕組みだ。


 当初、Woodman Labsの狙い通りに、サーフィンやスノーボードなどのアウトドアスポーツ用途で人気となったGoProはその後、モータースポーツや自転車など多様なスポーツ分野に広がる。さらに同社の想定を超えて、テレビ番組の制作現場やペット目線での撮影といったスポーツ以外にも人気が飛び火した。スポーツ用途に特化したはずの製品が、既存の汎用ビデオカメラを抑えて世界2位の座を得たというわけだ。


■36歳サーファーのビリオネア誕生
 36歳のサーファーが新たなビリオネアとなった模様だ。

  アクションカメラで知られる「GoPro」創業者のニック・ウッドマン氏(36)が、総資産11億5000万ドル(約982億円)となった。

  同社株式をこのたび台湾メーカーのフォックスコンが8.88%分を、2億ドルで購入。ウッドマン氏が51%を保有していることから単純計算して、11億5000万ドルとなる。

  ウッドマン氏はオーストラリアやインドネシアでサーフィン修行をしていたときに、自身の体の一部として装着することができるカメラが欲しくなったのだという。

  そこで、母親から約350万円を借りて起業を決意し、現在のアクションカメラを開発したという。アウトドアスポーツ全般に使用が可能で、サーフィン、ダイビング、バイク、車、スノーボードをはじめ何にでも用途があり、世界中で大ブレークしている。

■ヘルメットや乗り物 etc に取り付けるアクションカメラの GoPro に、新モデル GoPro Hero3+ が加わりました。上位モデル Black Edition では、前モデル比で 20%の軽量化・小型化(40m防水ハウジング取り付け時)、バッテリー駆動時間の30%延長、「30%鮮明」な新レンズ採用、モバイルアプリ併用時に意味がある WiFiの4倍高速化、ワイドアングルのSuperView録画モードなど、さまざまな改良が施されています。

上位版 Black Edition の価格は399ドル。国内向けの製品ページでは4万3050円の表示です。
 撮影モードが最大で1080p60fps、静止画10MPなどのミッドレンジモデルHERO3+ Silver Edition は3万3600円、1080p30fps / 5MPまでの HERO3 White Edition は2万5200円。蛇足ながら、上のプロモ動画はぜひ全画面 1080p 設定でごらんください。

■GPS機器のメジャーブランドGarminが世に送り出す、フルHD 1080p仕様のアクションカメラ「VIRB」。GoProへの対抗馬と評されています。
2000mAhの充電式リチウムイオン電池で3時間連続使用。本体そのまま防水仕様で水の中での撮影もOKです。64GBメモリー(別売り)でたっぷり7時間の1080pフルHD録画。さらに1.4インチディスプレイ搭載という、充実したスペックですね。

上位シリーズの「VIRB Elite」なら、Wi-Fi経由でスマホによるコントロールも可能。GPS機能も搭載なので、カーナビ製品や他の端末との優れた連携プレーを期待したいところです。

臨場感あふれる動画がますます世の中に出て来そう。アクションカメラはほぼGoProの独壇場と言われていますから、これは楽しみになってきました。

※日本での発売はまだ未定のようです(2013年10月8日現在)


デジカメだけでUstreamに配信ができる

2013-10-12 09:25:24 | 製品

デジカメだけでUstreamに配信ができる

アキバ発の家電ベンチャーCerevoが自社製Wi-FiデジカメをUstream対応化し、外装をリニューアルした『CEREVO CAM live! 』を発売開始した。同社によれば、Ustream対応のデジカメは世界初という。価格は1万9999円(税込)で、同社直販サイトとAmazon.co.jp、楽天市場から購入できる。なお、昨年発売された旧モデル『CEREVO CAM』でも無償のファームウェア・アップデートにより新機能のすべてを利用可能。

■iPhoneカメラを遠隔操作 プリンストンがiOS端末向けシャッターリモコンを ...

ITmedia-2013/10/06

Cerevoがスマートフォンをデジタル一眼カメラのリモコンとして使えるアダプタ「SmartTrigger」の一般販売を開始した。 セルフポートレート撮影にぴったりのiPhone/iPad専用リモコンシャッター 山陽トランスポートは、イヤフォンジャックに接続 ...

■タクシー会社がタクシー向けドラレコ発売へ 日本交通

レスポンス-2013/09/17

ハイヤー・タクシー都内最大手の日本交通は9月17日、家電ベンチャーCerevoとのコラボレーションにより、タクシー向けに特化したドライブレコダーを開発し、10月から予約販売を開始すると発表した。 タクシーの運行管理に必要な機能に特化 ...

株式会社Cerevo 代表取締役CEO 岩佐 琢磨 氏

立命館大学理工学部卒業後、松下電器産業(現・パナソニック)に入社。デジタルカメラ、テレビ、DVDレコーダー等のネット連携家電の商品企画を担当。2007年、家電のスタートアップ企業として、株式会社Cerevo(セレボ)を設立、代表取締役CEOに就任。インターネット連動のデジタルカメラ「CEREVO CAM」、Ustream配信機器の「Live Shell」が、日本・北米を中心に注目を集めている。


佐野翔梧君が青銅鏡発見 宝物「お姉ちゃんは信じてくれた」

2013-10-12 08:28:57 | 暮らし

児童が青銅鏡発見 宝物「お姉ちゃんは信じてくれた」

4年前に公園で拾った破片が、国重要文化財に指定されている古墳時代の青銅鏡の一部と分かり、8日の発表会見に同席した神戸市立西灘小(灘区)6年の佐野翔梧君(12)。「宝物」を寄付し手元からなくなる寂しさよりも「謎のかけらが歴史的発見だと言われてうれしい」と話し、少し誇らしげにほほ笑んだ。


 見つけたのは4年前、自宅近くの「西求女塚古墳」がある公園。「見たことがない感じで『すごい』と思って宝物にした」と振り返る。チャック付きのビニール袋に入れた上、「宝物箱」であるハート型のケースに入れ、壊れないよう文様を上に向けて机に保管した。

 時々出しては眺め「これは何だろう」と想像を巡らせたという。「お母さんは『何それ』と言ったけど、お姉ちゃんだけ『これは大切な物や』と信じてくれた」とはにかんだ。

 同古墳は3世紀後半の築造で、近畿でも最古級の前方後方墳。市教育委員会は1986~2001年に5回調査し、出土した青銅鏡などは古墳時代前期の葬送儀礼を知る上で重要として05年、国重要文化財に指定された。

 「歴史は好きじゃなかったけど、銅鏡を見つけて、考古学に興味を持った」と佐野君。

 今回の破片は10月16日から11月24日まで、西区の市埋蔵文化財センターで開かれる企画展「神戸の埴輪大集合」で公開される。10月27日には同古墳で8年ぶりの「西もとめ塚まつり」も開催される。市教委文化財課TEL078・322・5793

(黒田勝俊)

 小学生の宝物は国重要文化財だった‐。4年前、神戸市灘区の公園で、地元の小学男児が拾った破片が、国指定重要文化財である約2千年前の青銅鏡の一部と判明し、8日、同市教育委員会が発表した。この公園内には国指定史跡「西求女塚古墳」(灘区都通3)があり、出土した12面の青銅鏡などが国重要文化財に指定。このうち3面は割れており、男児が拾った破片は未発見の部分だった。


 市立西灘小6年の佐野翔梧君(12)。2009年1月、友達と公園で遊んでいたところ地面で緑色に光る破片を発見。裏に描かれた芝草文様が「温泉マークみたいで、昔のお金と思った」といい、宝物としてビー玉と一緒に机に保管していた。破片は長い部分が5・1センチ、厚さが0・1センチ。

 今年5月、歴史学習の資料に掲載されていた青銅鏡の写真と似ていたことから学校に持参し、校長が市教委文化財課に連絡。蛍光エックス線分析などにより、1986年に同古墳から破片1片が出土した「1号鏡」と同一個体だと分かった。

 「宝物」を市に寄付した佐野君は「みんなに見てもらえてうれしい」と笑顔。市からは感謝状が贈られ、市教委文化財課も「ビニール袋などで密封し、良い状態で大切に保管してくれていた」と話している。

(黒田勝俊)