東大が再生可能エネ組み合わせて活用するヒートポンプシステム開発

2013-03-22 11:30:00 | 自然エネルギー

東京大学生産技術研究所の日野俊之特任教授、大岡龍三教授らは、太陽熱や地中熱といった建物の周囲で発生する再生可能エネルギーを組み合わせて活用する、高効率ヒートポンプシステムを開発した。


 空調や給湯に利用した場合、従来のシステムに比べて消費電力1キロワット当たりの冷却・加熱効率を約2倍に高められる。また地中熱交換器の敷設面積を5分の1以下にできる。国内外への展開を視野に入れて実用化を目指す。


 太陽熱と空気熱を使って集熱・放熱する「ソルエアヒートポンプ」と地中熱交換器、空調や給湯などの熱供給を行う個別分散型水熱源ヒートポンプを、水循環回路で結んだ。循環水をヒートポンプの採熱と放熱に使う。暖房・給湯時の集熱や、冷房時の放熱で循環水の温度が変化すると、ソルエアヒートポンプで加熱・夜間放熱して、循環水の温度を調節する。水温は地中温度のプラスマイナス5度Cに保たれ、安定的に効率よく運転できる。