国の借金 来年1100兆円台

2013-03-02 20:39:42 | 政治

国債と借り入れなどを合わせた国の債務残高、つまり借金は、厳しい財政状況を反映し来年3月末、平成25年度末には1100兆円を超える見通しで、国民一人当たりでは870万円の借金を抱える計算です。

財務省によりますと、国債に短期の借り入れなどを合わせた国の債務残高、つまり借金は来年3月末、平成25年度末の時点で、今年度末と比べて101兆円余り増え、1107兆1368億円に達する見込みです。
国の借金が1100兆円を超えるのは初めてで、日本のGDP=国内総生産の2倍以上に当たります。
また、国民1人当たりに換算すると、およそ870万円の借金を抱えることになります。


政府は、一般会計の総額で92兆6115億円と、過去最大の規模となる平成25年度予算案を国会に提出しましたが、歳入では財源不足を補うため42兆円余りの国債を発行する計画です。
安倍内閣としては、景気てこ入れのため積極的に財政出動を行う姿勢を鮮明にしていますが、その一方で、国の財政はいちだんと厳しい状況になっています。


政府は、夏ごろをめどに、新たな財政再建策をまとめる方針ですが、社会保障制度の効率化も合わせ、歳出の抑制など財政立て直しへの具体的な道筋を示すことができるかが、引き続き課題となっています。