寒い寒い

　昨夜の物凄い雷雨から続く強風
ゴーゴーと吹き荒び、木々が折れんばかりに撓っている
裏が雑木林なものだから、枯葉が我が家の前に吹き溜まり手が付けられなくて
今朝は掃くのを諦めた

　本当は寒くて出かけたくなかったけれど、前々から頼まれていた買い物に付き合うために
本当に久しぶりに母と出掛け、昼食を共にした
母の「忘れる」と言うのは、どんな法則が有るのかとても不思議な気がする
ついさっきの事も覚えていないのに、数か月前の事を覚えていたりもする
忘れてしまう事と覚えている事の違いは何だろうか？と思った

　今日覚えていたのは、自分の姉が生活保護を受けるに当たり
母に援助を求めて来た一件だった
「援助なんかしなくて良いよね？」　と私に訊く
「そうだね・・・小母ちゃんには息子さんが３人もいるからね」
と答えると
「だから断ったのよ」　と言うのは、良心の呵責かしら？
その件はもう数か月前の事だけど、何故かちゃんと覚えている

　今日はもう一つ、言い難く気の重い事をお爺ちゃんに伝えた
母からと言う名目で、夏と冬に私達娘３人にお菓子やハムが届けられて来たが
真ん中の妹が、今後は一切受け取りたくないと言い始めた
真意は解らない
無邪気に欲しいものを伝えて来る末の妹とは違い
前々から受け取りを渋っていた妹は、終に受け取りを拒否した

　お爺ちゃんは
「気持ちやから受け取ってくれたら良いのに・・・」
と憮然とした面持ちだった

　私はというと、主人用の物は受け取っても
自分が欲しい物や嬉しいと思う物は受け取らない事を徹底した
それが父に対する筋だと思っていたから

　しかし父が亡くなった後から、母からの贈り物を拒否した妹の真意は何だったのだろう
「何故？」とは追及出来ないまま、妹の意思を伝えた