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夢音(ゆのん)~風のおるごーる~ atelier JUNON

~想いをかたちにするために~
天然木を使った、オルゴール作家

3人の女の会話

2023-05-02 23:34:45 | つれづれ
みずきは家に入ると

真っ暗な部屋に電気を点ける

あずさからの電話に出ると

あずさは「さみしいわあ」とこぼした

いつものことで

あずさのさみしい、は

家族が側にいるのに何となくさみしい、というのである。

「みずえはいいわよね。」

彼女は出張続きでクタクタになり帰るのだが。何がいいのだろう。

「あなたが知らないだけよ。あの人はね、毎日ラインでただいま〜❢って報告できる人がいるのよ。(笑)夜に長く本音で話ができるんだもの。その辺の結婚してる人に比べたらよほど孤独じゃないのよ。一人ぶってるけどね。」

そんな情報入れてくるあずさは、みずえのことが羨ましいのだろう。

本心私はどうでも良かった。

私は仕事の繋がりしか持たないし

仕事が切れれば何もかも無になる関係しかないのだから。

みずきはたわいない愚痴やみずえへの羨望の会話を早く終わりたかった。

そんなことはどうでもいいことだ。



そんなあずさの電話を切ると

珍しくみずえから電話があった。

「元気にしてる?あなたのこと心配してるのよ。お互い孤独を楽しむ者同士、何でも話せるからいいわね」

みずきは

「そうね。いいわね。」と、応えた。

みずえは仕事の色んなことを熱く語った。

相変わらず熱い会話。

典型的な仕事人間。

けれどもふと

さっきの電話で聞いた彼女の別の顔をみずきは想いながら聞いていた。

幸せなんだろうな。だからこんなに仕事に打ち込めるのだろうな。

みずきは知らない間に笑顔になってる自分に気づいた。





この物語は

今日

お花のおばちゃんのところの立ち尽くすほどのお花畑の中で

凛と伸びたアイリスと

その横にいたなでしこと

その後ろで背伸びしていた大きなルピナスの花を見ていたら

ふと浮かびました。

お花が3人の個性の強い女の人に見えてきました。

私は花鋏を持ったまんま

花を摘むのも忘れて立ち尽くしていました。

後ろからこのみちゃんが

「じゅんちゃん、どーしたの?花鋏持ったまんまさっきから立ち尽くして。早くお花摘みなさいよ。」

私は我に返って

「ちょっと想像してたの」

と照れ笑いしました。

花にハサミを入れるのちょっと躊躇したのでした。

「早く摘みなさいよ!行くよ。」

慌てて摘みました。


これだけとるのが精一杯でした。


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うー

2023-05-02 16:52:22 | つれづれ

自分の段取りでは

 
なかなか動けない
 
しかしありがたい
 
計画通りにはなかなか進まないものですね
 
ああ
 
何という歯がゆさ
 
何というありがたさ
 
これこそ
 
みんなでするイベントだからです。(笑)
 
 
 
協力しあって作家仲間で地域のアートイベント
 
ということを経験してませんから
 
慣れてませんねえ。(笑)
 
 
 
 
 
 
 
時間はあっという間に過ぎますから貴重ですね。
 
 
お花のおばちゃんとこのお花頂いて来ました。
 
 


さて
 
明日から3日間。
 
ぜひ
 
お越しくださいませ。
 
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花に

2023-05-02 10:22:45 | つれづれ


 
オルレア レースフラワーが
咲きだした
 
美しい。
 
無垢な白い花
 
全体の径は8センチくらいかなぁ。
 
物語が生まれそう。
 
 
 
 
 
少女がひとり
 
花のそばに佇んで
 
ポツリとつぶやく
 
 
「暗闇の中手探りで歩いてきて
 
心細くて怖かったけど
 
もう花も咲くことなどないと
 
あきらめかけていたけれど
 
ここに来てようやく
 
明るい場所に出てこれた気がするの
 
夜明けなんてないと決めつけてた硬い硬い蕾に
 
辛抱強く水をかけてもらって
 
光をあててもらって
 
蕾をほぐしてもらって
 
ようやく
 
ひとつ咲いたのよ
 
夜明けは私にもあるものなのね」
 
 
少女はいたずらっぽく笑った気がしました。
 
 
 
 
鳥たちのさえずる声を聴きながら
 
私は少女の物語の続きを想像するのでした。
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ああ新緑の谷を風が過ぎる

2023-05-02 07:57:07 | つれづれ

爽やかな涼しさで目が覚め

 
昨日吹いていた強風は収まっていました。
 
爽やかな5月の冷えた朝の心地よさ
 
 
 
 
大阪で身に余る言葉を聞いて
 
ありがたさに涙が止まらなかった夜を重ね
 
だからこそ
 
だからこそ
 
夢の世界を作り出したいと励めます。
 
 
 
 
 
 
 
あたたかい言葉や励ましや
 
身に余る支援の言葉を聞くとやっぱり泣いてしまう。
 
笑顔や手をふる姿
 
本当に本当にありがたい
 
 
 
涙は光のつぶつぶになって空に上がっていきます。
 
虹の橋をわたり
 
大きな木のある高台の見晴らしのいいところまで行ったら
 
その木にくっついて
 
まあるいまあるい花になる。
 
そんな気がするんですね。
 
 
 
今日もいい日
 
そう信じて全力で歩む
 
私の喜びは
 
創作していくこと
 
それが全て
 
 
 
 
ああ
 
新緑の谷を風が過ぎる
 
光の種をたくさんたくさん含んで。



コメント (2)
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