ソルトバスからお帰りなさい

3月6日、ナイフがソルトバス熱処理から帰ってきました。防錆油の香りが、いかにも工場のそれで、いやが上にも気分が盛り上がります。そして熱処理を終えたナイフが～これ！

もう慣れていますが、1番初めのときは「えっ？」と少し驚きました。まっ黒ですもの、これで終わりにしたい位、深みのあるイイ黒なんですが、油をふき取って放っておくと錆が出てきちゃうのです。常に油でギトギトってのも困りものなので、速やかに除去することになります。
ピカピカのナイフも素敵ですが、黒いナイフっていうのも「夜も敵のライトの光を反射しない・・・」シリアスな状況の中での任務遂行（どんな任務だ？）に使用するツールって感じの、一種異様な迫力が好きなんですけどね～ステンレス系の鋼材は黒染め液では染まり難いらしいし、なんか自分でできる表面処理ってないかなといつも思うんです。やっぱ黒染めスプレー？

そうそう、アタシがまだ子供の頃、ブラウン管の向こうの女性で初めて好きになったのが「天地真理」だったのよ。当時、近所のアパートに天地真理さんが住んでいた・・・というのは自分の妄想だったのか、夢だったのか、はたまた本当だったのか、いまだにアタシは解らないのです。大マジメな話。

この粉、高く売れる？

全長300㎜の6㎜厚のナイフ用鋼材ATS-34で、小ぶりなナイフが2本出来ます。その場合、どの位削るの？と言いますと、こんな感じです。意外と重いくらい。

結構な量です、これは取っておきます。なんでかっ？う～ん、たき火をした時に、上から散らすと、花火みたいにパチパチと燃えるんですよ～それが面白くて、ただ、それだけのことで取ってある・・・もう少し何かに使えないのか？？研究するとしましょう。今日は、アタシ6歳の友人と「愛染かつら」状態で～お互いに探し回っていた・・・最後には逢えたのですけどね～まぁ良かったです。

ナイフを熱処理に出したら・・・猫

とりあえず暇になります、でも友人が来て、アタシの状態を表現してくれたよ～ガレージにいたら、何か視線が・・・見たら、消えてる。えっ？でもなんかいたし、見に行く・・・来たよっ！！

なんなんですかねぇ～このダレ切った態度は。でも、なんか自分の気持ちを代弁してくれているようで、この後、ニャンコ先生と（金玉あるのね～）1時間ほど遊んでました。彼は意外と金持ちのようで、以前に煮干しをあげても食べなかったし、ナルトをあげても食べなかった。多分、アタシより裕福だ！絶対に。

ただただ毎日磨く

手作りナイフも、磨きの段階になると半月ほど同じ作業の繰り返しで、ブログに見映えする写真なんか撮れません。でも熱処理前の#800までの磨きを何とか終えました。今回、少し細かい味付けをしたので、楽しみ。（秘密～）さてと・・・ソルトバス熱処理に出すぞって状態がコレ。

わっ！暗い～写真だわ～送ってしまえば後は、プロ中のプロ！第一鋼業さんに委ねるのみ。今回は、今までより少し硬め。HRC61に近いあたりでお願いしました。
話は日常に戻りますが、最近買い物に行っても素敵なレジ打ちの人がいない！！なんか買い物がつまらなくなってきた～まぁ彼女にお金持ちの彼氏が出来たか、他にもっといい仕事を見つけられて転職したか、どうにせよ彼女に身に、良い事が起きたのでしょう。そうあることをアタシ祈ってます～。

そろそろソルトバスに入りたい

手作りナイフを造るうちで、1番嫌な作業は、熱処理前に平面研磨の痕を消す作業でしょうか。ナイフの形が出来上がった時に、#320で磨いても全然綺麗にならない時の気分はいつ味わっても「先は長いぞ・・・」と気分が重くなる。耐水サンドペーパーよりココはいっそうオイルストーンの力を借りるべき！！でもまぁ何時か終わるわけでして、そうそう何でも何時か終わるのですよ。でもって、もう少し早い段階でやっておくべきタップ立てなどを済まし。そう、トカゲ工作所が全幅の信頼を置く「第一鋼業」さんに～お願いするとしましょう。さてと・・・んんっ？

以前とホームページの様子が変わっている～「えっ？小口のソルトバス熱処理やめたのかな、やばいぞ！」不安な気持ちでメールで問い合わせしましたところ、「お受けします。」との返信、ホッとしたなぁ～この時は。窓口も以前から、お世話になっていたNさんだし。だいたい、素人が趣味で作ったナイフの熱処理を1本から受けてくれる会社が日本にあるという事にアタシは奇跡を見るような思いがします。案外、ここに熱処理を頼む喜びのために、辛い時もあるナイフ作りをしている様な気がしてきましたよ。