塩らっきょう

祖母の味つながりで、今度は塩らっきょう。

一般的に親しまれているのは甘酢らっきょう。

ピリ辛らっきょうと言うのもあるけど、あれは甘酢らっきょうがベースになっている。

しかしながら、自分が好きなのは塩らっきょう。

店によってはスーパーの棚にもあるし、時折見かける漬物専門の出店みたいなのにもある。

調味液に浸された、みずみずしく、ふくよかな、塩らっきょうが売られている。

だけど、自分が好きな塩らっきょうとはずいぶんと異なる。

自分が好きなのは、祖母がつけていた塩らっきょうなのです。

作り方は多分梅干しと同じ製法なんだと思う。塩を吹いちゃってがちがちの梅干しの作り方と多分同じ。

なので、らっきょうも干からびていて塩を吹いちゃっている。

これがとても美味しくて、子供のくせにばくばく食べていた。

ところが、親戚（祖母の子供たち）に聞いても誰も覚えていない。。

らっきょうをつける作業ってとても大変なことなのに…

そして、年を重ねるごとに祖母とは疎遠になってしまった。

他界してしまい、ねぎらう言葉をかける事はできなくなってしまった。

美味しい塩らっきょうのつけ方も聞きそびれてしまった…

いろいろ残念。