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“いじめ”自殺「数人に囲まれ…数回見た」

2015-11-06 | 報道・ニュース
 愛知県名古屋市の地下鉄で、中学1年の男子生徒が電車に自ら飛び込み、自殺した。「いじめが多かった。もう耐えられない」との遺書を書いていた。周囲は変わった様子は全くなかったとし、学校もいじめは把握していなかった。生徒の異変は見抜けなかったのか。

 自殺した男子生徒の父親は報道陣に対し、「息子は本当にあいさつ、きちょうめんで自慢ができる。目に入れても痛くない」「第二のこういった犠牲者が出ないようにいろいろなことをしていきたい」と訴えた。

 男子生徒の葬儀が3日、行われた。男子生徒と同じ中学校の生徒は、「最初は死んだっていうのが自覚できなくて、すごい悲しいし、やりきれない」と話した。

 男子生徒が書いたとみられる小学校の卒業文集には、「一番心に残った学年は六年生です」「なぜなら友達の数が増えて楽しいことが多かったからです」とつづられていた。-それからわずか8か月。自宅からは遺書が見つかった。

 遺書には、「僕は学校や部活でいじめが多かった。部活で弱いなとか言われてた。もう耐えられない。だから自殺します」と書かれていた。

 男子生徒は、中学生になって一度も欠席したことがなかった。

 男子生徒の同級生は、「(男子生徒は)ごく普通でいつもしゃべってる、遊んでる」「朝もみんなにおはようって。(Q.以前と変わった様子は)全然なかった」と話す。

 しかし一方で、同じ中学校に通う生徒の保護者は「いつも4~5人に囲まれて、なにかいじめられてるみたいなのを3~4回」「ズボン脱げとか、そういうことをやっていた(と聞いた)」などという話を耳にしていたという。

 男子生徒が通う中学校で2か月ごとに行われるアンケート調査。そこではいじめの事実は確認できなかったという。

 書かれていたのは、「今、あなたの周りで嫌な思いをしたり、悩んだりしている人がいたら教えてください」という質問。

 男子生徒と同じ中学校の生徒は、「私も去年いじめられた時期があってアンケートに書いた。でも無視されて」「(学校は)見てるんでしょうけど、見ていないフリしていました」と振り返った。

 一方、男子生徒が通う中学の校長は、「(Q.いじめがあったという記述があった場合は)必ず対処します」と述べた。

 学校問題に詳しい名古屋大学大学院教育発達科学研究科の内田良准教授は学校が実施する「調査」の限界について、「今回見えてきたのは学校が努力しても見えてこないことがあるということ」「いじめは学校の中の問題。学校の中だけで対応すると逆に難しい」などと指摘する。

 そのうえで「いじめ」に気付くために生徒が自ら助けを求めることができる環境が必要だという。内田准教授は、「生徒はずっと問題を抱えていたが、声をどこに出せばいいか分からなかった。声を出してもいいんだよ、受け止めてあげるよという支援体制をつくること。子どもたちに呼びかけることが大事」と述べた。

 また犠牲者が出てしまいましたね。


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