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臓器移植を決断された父親の思いがつづられた文章をご紹介します。

2016-02-27 | 事件・ニュース
インフルエンザ脳症で入院していた女の子が脳死と判定され、25日、臓器提供が行われました。臓器移植を決断されたご両親、その思いをつづった父親の文章をご紹介します。

Aちゃんが体調を崩してからお父さんとお母さん辛(つら)くてね。

毎日毎日神様にお願いしました。

目に見える物全てに、お山に言ってお願いして、川が見えればお願いして、海に向かっても...。

最後には落ちている石ころさんにもお願いしたんだよ。

でもね、どうしてもAちゃんとお父さんを入れ替えることはできないんだって。

もう目を覚ますことはできないんだって。

もう長くは一緒にいられないんだって。

お父さんとお母さんは辛くて辛くて、寂しくて寂しくて泣いてばかりいたけれど、そんな時に先生からの説明でAちゃんが臓器提供を受けなければ生きていけない人の希望になれることを知りました。

どうだろう? Aちゃんはどう思う? いやかな?

お父さんやお母さんは悩んだ末、Aちゃんの臓器を困っている人に提供することを決めました。

もしいやだったらゴメンね。

もしAちゃんが人を救うことができたり、その周りの皆さんの希望になれるとしたら、そんなにも素晴らしいことはないと思ったの。

こんなにも誇らしいことはないと思ったの。

Aちゃんが生きた証じゃないかって思ったの。

いつも周りのみんなを笑顔にしてくれたAちゃんだから、きっとまた世界の笑顔を増やしてくれるよね?

願わくば、お父さんとお母さんがAちゃんにそうしたように、AちゃんもAちゃんが繋(つな)いだその命にありったけの愛を天国から注いでくれると嬉(うれ)しいな。

お父さんより。

素晴らしい決断ですね。