20日夕方、小笠原諸島の西之島付近に出現した新島は、依然、拡大し続けています。新たに楕円形の陸地の大きさが、南北400メートル、東西200メートルほどに達していることがわかりました。また、噴煙の高さはおよそ900メートルにまで達していると見られています。
西之島の地図ですが、島の南南東の部分が今後、書き換えられるかもしれません。今回は島として残るのでしょうか。そして、日本の地下では今、何が起きているのでしょうか。
東京からおよそ1000キロ。小笠原諸島にある西之島近くに突如出現した島。激しい噴煙が1分おきに噴きあがっていました。そして、黒い噴煙と共に黒い塊が・・・。映像では小石のように見えますが、実際の大きさは1メートルを超えています。
20日の島の映像と比べますと、火口が高くなり、大きくなっているのがわかります。海上保安庁の調査に同行した専門家は・・・。
「マグマの供給量が相当早いと判断せざるを得ない状態。いろんなことが早く起こるかもしれない」(東京工業大学 野上健治教授)
「かなりの確率で島として残るのではないか」との見解を示しました。
菅官房長官は、監視を続けていくとした上で・・・。
「領海が広がればいいなと思いますよ。きちっと島になってもらえれば、わが国の領海が広がる訳ですから」(菅義偉官房長官)
街からは、早くも・・・。
「住みたい。ぜひぜひ。開拓したい」
「観光地になる可能性もゼロじゃない」
日本の領海内に国際法上「島」として認められると、領土と領海がわずかではありますが広がることになります。
ところが・・・。1986年、硫黄島の近くで海底火山が噴火。細長い島が形成されましたが、波により浸食されていき、発見から49日後、消滅してしまいました。
観測記録が残る中では、日本の領海内で噴火により島が出現し、残った例は少なく、鹿児島県にある昭和硫黄島と、今回、近くで噴火が確認された西之島だけです。
西之島では、1973年に噴火で島が出現。「西之島新島」と名付けられました。その後、潮流などの影響を受け、西之島は一つの島となりました。
以前、西之島に上陸した際の映像。黒一色なのが新島。わずかな緑が見えるのが旧島です。島がつながった後、入り江はふさがり、湖ができていました。
海面にはわずかしか出ていないような島でも、海底から見れば、高さ4000メートルの巨大な山となります。海底火山が噴火する位置は、たいてい決まっており、これが浸食されたり、プレートの影響で徐々に移動していきます。
北硫黄島近くの海底火山近くを潜水した際の映像。海底からボコボコと火山ガスが上がっていました。火山島である硫黄島付近の海中を見てみると、海底火山が連なっているのがわかります。そして、徐々に日本列島へと近づいているのです。
島々ののるプレートの先には、伊豆半島があります。かつて島だった伊豆半島は、今も日本列島を押し続けているのです。その証拠を目の当たりにできる場所があります。静岡県函南町にある火雷神社。鳥居が崩れたのは、地面が移動したためです。本来は、階段に合わせた位置にあったのですが、ずれてしまっています。地球の息づかいは、こうしたところでもわかります。
こうした自然現象に、敏感に対応しなければならないところがあります。海図を印刷複製している日本水路協会です。今回の噴火について・・・。
「非常に久しぶりだなと思っていて、今後どうなるか分からないが、島ができたら領土になったり、領海基線の元になるので、残ってくれれば、いろいろ日本のためになるだろう」(日本水路協会【水路図誌 事業本部】 雪松隆雄第一部長)
専門家も、事象はまだ始まったばかりだといいます。その一方で・・・。
「海水が冷やすか、マグマが頑張るか競争なので。(活発な活動は)かなり長い間だと思う」(東京工業大学 野上健治教授)
海上保安庁は今後、巡視船を派遣し測量して、海図に書き加える可能性もあるとしています。
なんか楽しいですね。
西之島の地図ですが、島の南南東の部分が今後、書き換えられるかもしれません。今回は島として残るのでしょうか。そして、日本の地下では今、何が起きているのでしょうか。
東京からおよそ1000キロ。小笠原諸島にある西之島近くに突如出現した島。激しい噴煙が1分おきに噴きあがっていました。そして、黒い噴煙と共に黒い塊が・・・。映像では小石のように見えますが、実際の大きさは1メートルを超えています。
20日の島の映像と比べますと、火口が高くなり、大きくなっているのがわかります。海上保安庁の調査に同行した専門家は・・・。
「マグマの供給量が相当早いと判断せざるを得ない状態。いろんなことが早く起こるかもしれない」(東京工業大学 野上健治教授)
「かなりの確率で島として残るのではないか」との見解を示しました。
菅官房長官は、監視を続けていくとした上で・・・。
「領海が広がればいいなと思いますよ。きちっと島になってもらえれば、わが国の領海が広がる訳ですから」(菅義偉官房長官)
街からは、早くも・・・。
「住みたい。ぜひぜひ。開拓したい」
「観光地になる可能性もゼロじゃない」
日本の領海内に国際法上「島」として認められると、領土と領海がわずかではありますが広がることになります。
ところが・・・。1986年、硫黄島の近くで海底火山が噴火。細長い島が形成されましたが、波により浸食されていき、発見から49日後、消滅してしまいました。
観測記録が残る中では、日本の領海内で噴火により島が出現し、残った例は少なく、鹿児島県にある昭和硫黄島と、今回、近くで噴火が確認された西之島だけです。
西之島では、1973年に噴火で島が出現。「西之島新島」と名付けられました。その後、潮流などの影響を受け、西之島は一つの島となりました。
以前、西之島に上陸した際の映像。黒一色なのが新島。わずかな緑が見えるのが旧島です。島がつながった後、入り江はふさがり、湖ができていました。
海面にはわずかしか出ていないような島でも、海底から見れば、高さ4000メートルの巨大な山となります。海底火山が噴火する位置は、たいてい決まっており、これが浸食されたり、プレートの影響で徐々に移動していきます。
北硫黄島近くの海底火山近くを潜水した際の映像。海底からボコボコと火山ガスが上がっていました。火山島である硫黄島付近の海中を見てみると、海底火山が連なっているのがわかります。そして、徐々に日本列島へと近づいているのです。
島々ののるプレートの先には、伊豆半島があります。かつて島だった伊豆半島は、今も日本列島を押し続けているのです。その証拠を目の当たりにできる場所があります。静岡県函南町にある火雷神社。鳥居が崩れたのは、地面が移動したためです。本来は、階段に合わせた位置にあったのですが、ずれてしまっています。地球の息づかいは、こうしたところでもわかります。
こうした自然現象に、敏感に対応しなければならないところがあります。海図を印刷複製している日本水路協会です。今回の噴火について・・・。
「非常に久しぶりだなと思っていて、今後どうなるか分からないが、島ができたら領土になったり、領海基線の元になるので、残ってくれれば、いろいろ日本のためになるだろう」(日本水路協会【水路図誌 事業本部】 雪松隆雄第一部長)
専門家も、事象はまだ始まったばかりだといいます。その一方で・・・。
「海水が冷やすか、マグマが頑張るか競争なので。(活発な活動は)かなり長い間だと思う」(東京工業大学 野上健治教授)
海上保安庁は今後、巡視船を派遣し測量して、海図に書き加える可能性もあるとしています。
なんか楽しいですね。