on the rise

日本初のプロバスケリーグ
「bjリーグ」と日本のバスケを
それとなく応援するブログ。

川面選手

2006-07-04 14:04:53 | Weblog
福岡BBボーイズの顔、川面剛選手。

レッドファルコンズ解散後、JBLからの誘いを断り、
BBボーイズに所属することを決める。

どう考えても、稼ぎはJBL所属の方が上。
しかし彼は、茨の道を選んだ。

それと同時に、大学院への進学も決めた。そして見事合格。

大学院生とバスケ選手の2足のわらじ。

高収入で安定しているならまだ楽だろう。
しかし、BBボーイズは、bj入りを目指しているものの、今のところクラブチーム。
楽な生活ではない。

そして合間を縫って広報活動もこなす。
決して口が達者な方ではないそうですが。


背中で語り、プレイで引っ張るタイプのキャプテン。
そんな川面選手が、先日の練習中、珍しく怒鳴り声を上げたそうです。

それを見たある社長の言葉から抜粋。
ある男はもちろん川面選手です。

バスケをなめるな、怠慢なプレーをするやつに、
ある男も、30歳をこしての、朝早くからの勉強、
なれない環境の中、将来、指導者になることを見つめて頑張っている。
プレーヤーとして、学生として、プロ選手として、
夜7時からの練習、自分のプレーをとめて、
何、なめてんだ、お前来年、プロになりたくないのか?
俺は、プロテクトされたい、俺は、福岡でプロでプレーしたい。
走れないやつは、コートを出ろ!!

と、叫んだそうです。
「やっている」人間が言うから説得力が生まれる。
チームメイトを愛し、もったいないと思うからこそ、
厳しい言葉を放ったのでしょう。

なぜ彼が福岡に残ったか。
出身地である事も大きいだろう。
彼は「福岡のチーム」でプロバスケットボールプレイヤーになりたいのだ。

会社の厳しい情報を包み隠さず話す社長に川面選手は言う。
「強いチーム創って見返しましょう!」と。
地元への愛、会社への愛、バスケへの愛、
ファンへの愛、そしてチームメイトへの愛。

志半ばでチームすら奪われた彼こそ、バスケに飢え、
「バスケがしたい!」と最も強く思っている人間の一人でしょう。

ぜひお会いして話を聞いてみたいと思いました。

NBAの多くの選手が、
大学を卒業してから入団もしくは
入団後オフシーズンなどを使って単位を取り卒業しています。
しかも日本とアメリカでは、卒業までの苦労は雲泥の差。
30を過ぎてチーム解散、大学院での勉強、そして一からのチーム作り。
その合間を縫って、広報に啓蒙にと奔走。
熱い。熱すぎる。

で、その叱咤激励が実を結んだ初の公式戦。
朝日新聞より。

■初公式戦
プロバスケットボールのbjリーグ参入を目指すクラブチーム
「福岡BBボーイズ」が2日、福岡県嘉麻市で開幕した
県一般クラブ選手権で初の公式戦に臨んだ。
昨冬のスーパーリーグ・福岡レッドファルコンズの解散後に結成され、
「福岡からプロバスケの灯を消さないで」と地元の期待も大きい。
161-82と7FUKUに圧勝し、声援に応えた。
bj参入できるかどうかは9月に決まる予定。
レッドファルコンズ出身の川面剛主将は
「まだ下積みの状況たが、今日は良かった」と
幸先良い船出にホッとしていた。

まだまだ満足していないところがベテランの妙。
対戦相手のレベルは分かりませんが、161点を取るだけで、
非常な労力を使います。
一度ハーフで50対0という試合をやったことがありますが、
今までで一番疲れたかもしれません。
少なくともチームはしっかり成長しつつあると思います。

bjで活躍し、Dr.Kとか呼ばれることを祈ります。

当ブログは、川面選手を応援していこうと思います。