t-isoamiの不定期通信日記 -3RD SEASON-

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映画「JFK」

2005-03-16 02:00:00 | 映画
 昨晩BS-hiで映画「JFK」の放送があった。ここのところ地上波やBS2で放送され、ビデオに録画したりもしていたのだが、3時間超なかなか観ることができなかった。今回、しっかり観ることができた。
 ストーリーは、ジョン・F・ケネディ米国大統領の暗殺事件の真相に迫ろうとする、ケヴィン・コスナー演ずる地方検事ジム・ギャリソン氏の著作が原作となっているものである。ケネディ元大統領の暗殺事件に関する知識はほとんどないが、劇場公開時に大きな話題にもなったし、アカデミー賞も受賞しているし、たいへん興味がある作品だった。
 「政治サスペンス」に位置付けられる本作品だが、ケヴィン・コスナーをはじめとする俳優陣による映像と、暗殺事件当時の映像と、当時を再現した映像を組み合わせたもので構成されている。言い方をかえれば「再現ドラマ」とも言えるかも。3時間を超える長編なのだが、画面から目を離すことができず、集中してみるのが大変だった。前述した3種類の映像を組み合わせたフラッシュバックがとても多いのだ。映画の冒頭から、瞬間的な映像で多くの伏線が張り巡らされており、最後の法廷シーンで、それぞれの点が線として結ばれていく。多数の伏線を見逃さずに記憶に留め、どのように結論付けられるのかに注目するのにひと苦労だ。
 実はオリヴァー・ストーン作品を観るのは、今回が初めて。この映像の組み合わせを駆使した手法は、検事と言う仕事の頭脳の使い方を表現したもののようにも感じられた。K.コスナーの検事役は、ちょっとかっこよすぎるけど、よく似合っている。MLBのベテラン投手(For Love of the Game)や、さえないプロ・ゴルファー(Tin Cup)のようなアスリートよりも、このような頭脳派の方がよい。そう言えば「13デイズ」も、ケネディ大統領が登場する政治サスペンスで、K.コスナーは大統領補佐官を演じていて印象深かった。
 ケネディ元大統領暗殺事件の真相は、いまだに闇の中である。いまから30年ほど経った後、当時の資料が公開されることになっていると言う。ギャリソン検事が積み上げた証拠と推理、そしてオリヴァー・ストーン監督がはなったこの作品がこの事件の真相だったかは、そのとき初めて明らかになる。

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