電車道

多趣味なので、いろいろなことをしています。気ままに語ります。

日尿研

2010-09-18 23:45:49 | 受験関係(SEG・河合塾 etc.)
日能研…懐かしい響きですね。
いや、私の小学生時代はSAPIX生だったんだけどね。

日能研の電車の広告で出してる問題。
http://www.nichinoken.co.jp/column/shikakumaru/2010/1009_ri.html

今日、塾帰りに電車の中で見てたら気に入らない部分があって。
以下、抜粋。

「①ギザギザの数は葉が小さいうちから大体決まっており、葉が成長してもその数は変わらない。」

って部分があるんですが、この文章の解釈について。
下のような複数通りの解釈ができ、かつこの解釈によって答えが変わるのではないかと。

A(1枚の)葉にあるギザギザの数は葉が小さいうちから大体きまっているので、葉が成長しても(1枚の)葉あたりのギザギザの数は増えたり減ったりしない

B(この植物種の)葉にあるギザギザの数は葉が小さいうちからどれもある値前後でほぼ大差がないものである。それとは別に、葉が成長しても(1枚の)葉あたりのギザギザの数は増えたり減ったりしない

C(この植物種の)葉にあるギザギザの数は葉が小さいうちからどれもある値前後でほぼ大差がないものであるので、葉が成長しても(この植物種の)葉にあるギザギザの数は小さいうちの「ある値」前後のままである

元の問題ではBかCの解釈が想定されていたみたいです。
なんでこんなに文句を言っているのかといえば、私がAの解釈で解いて間違えたんです。
とか言いながら、解答・解説のところでは私がしたAの解釈に近い解説がなされた上でBやCの解釈に適した解答が書いてあるという。
まぁ、リンクにある問題文の考察が並べてある部分の①~③まで全てを見比べれば、どんな意図で書いたのかは今思えば見当がつきましたけど…


「大体決まっている」というのが「1枚の葉におけるギザギザの数は普通は変化しない」なのか「この植物種の葉の特徴としてほぼある一定値をとる」ということなのかが微妙で、そのうえ、どちらの解釈をしても後半部分と自己矛盾を起こさずに複数の解釈を生み出せる、というのが駄目なのかな。
まぁAの解釈だと「大体決まっている」と「変わらない」の部分を比較して前者が例外を認めることになるので自己矛盾ということも出来ますが、よく同じ内容を複数回出す場合に細かい説明を省略しますから、普通は矛盾を感じることなく意味が通じます。
例えば「人の歯並びは子供の頃から大体決まっており、大人になっても変わらない」とあったとしたらこれは「個々の性質」を説明する文章とも「人間の共通性」を説明する文章とも取れますからね。
BCの解釈はあの問題なら答えが一致するので、意味合い的には大きな差がありますが問題にするタイプの差ではありませんね。

その上で私の解釈が論理的に正しいのだということを主張させていただきます。
この文章における「ギザギザの数は」という主語には、書かれていない「ある1枚の葉における」「この植物の葉における」という微妙なニュアンスの違いが本当はあるはずなのに、文中で「その」という言葉で、本当は別のニュアンスだったこれらを混同させて曖昧にしてしまった、という出題者の明らかな配慮不足でしょう。


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