何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

566日目 岸川音楽事務所アロマ館

2005年10月13日 00時09分22秒 | Weblog
10月12日

今夜もお客さんが帰った後に写真の事を思い出して、アロマに登場してもらいました。

 今日は又、めちゃんこいい天気。9時半に目覚めた。汗は大量にはかいていないが、ねっとり脂汗。昨日までの日記をブログに書き込んでいたのでシートを倒して眠ったのは4時を過ぎていた。5時間は眠ったのだが、連日の寝不足。さすがに頭はなかなか起きてくれない。ボーっとしながら、トイレに立った。そのついでに朝ごはんをと思ったが食欲はまるで無かった。

 浮遊病者状態で、次のパーキングに寄ってはトイレ、次のパーキングでやっと食事、武雄インターを降りるまでボーっ…。脂汗でギラついた身体をきれいにしたい。武雄も温泉街だが、どうせ入浴するなら、お世話になる嬉野温泉街だと思い、前回やってきたときにも入浴した、嬉野館というホテルへ。ちょっと値段が高い分だけ人が来ないのか、僕一人の貸しきり状態だった。ゆっくり浸かって身体をリラックスさせていると、ガタイの大きな全身が黒く見える人が二人入ってきた。身体が黒いのではなく、全身刺青。一瞬ドキッとしたが、僕を意識しているわけではない。悠然と風呂に浸かる二人、心の中はちょっと動揺しているのだが、平然とした顔をして、あえて彼らの真正面(でも、距離は離れている)に座って浸かった。僕より後から入ってきた彼らだが、僕より先に出て行った。そこからは又貸しきり状態。ストレスも無くなり、ゆったりと温泉で身体をほぐした。

 風呂を出て、2時半、夕方頃着く予定にしていた岸川さんに電話した。家に居るからいつでもどうぞという事だった。髭剃り器の電池が突然なくなったので、電気屋さんを探して電池を購入して3時過ぎに岸川さんの家に到着。16日に行われる盲導犬フェスタの準備で、司会者の人やボランティアのお母さん達や子供達が来ていた。みんなが話しているのは解るのだが、寝不足続きの長距離走行、そして温泉で身体をリラックスさせすぎたようで、話半分も聞けない状態で、必死に笑顔を作っていた。何かの拍子に岸川夫婦とお母さん達が別室に行って話し始めたので、失礼は承知で、4時ごろ床にごろんと転がった。

 畑から帰ってきたというお母さんが、何も上にかけないで自分の腕枕で寝ている僕を見つけて、枕とタオルケットを僕にくれた。疲れきっている僕は、お礼を言ってタオルケットをかけてそのまま横になった。岸川さんの奥さんの声が遠くのほうで聞こえた。目を覚ますとすぐそばに居た。5時半、1時間半は眠った。頭はボーっとしているが、少し元気になった。岸川夫婦とお母さんと僕の4人で近くのファミレスで食事をして、今日の会場になる、岸川さんのマッサージ店の3階にある、ライブ空間・アロマ館に出掛ける。マッサージの店は水曜日の今日が休み。今夜のお客さんは、この店の、マッサージ師達が集まってくれる。開演は7時、みなさんきちっと集まってくれて、岸川さんの挨拶から始まってライブが始まった。皆さん人生の先輩達。身体が疲れていたこともあって、静かな曲を中心に進めたライブだった。お客さんは10人強とアロマ。人生の先輩達に甘えるように自分の世界を唄ったライブだった。

 そして、このアロマ館が、今夜から一週間の宿泊場所になる。岸川さんの絶大なるご好意に甘えて、一週間お邪魔する。今回の佐賀一週間は、岸川さんとの出会いを作ってくれた、嬉野在住の中嶋さんの存在が大きいのだ。一週間の間に3日間を岸川さんがそして残りの4日間を中嶋さんが作ってくれる。ライブ終了後、近くで用事を済ませてきたという中嶋さんもやってきてこれからの打ち合わせをして、11時前に解散。僕は、社員寮の駐車場に荷物を撮りに出掛けアロマ館に戻った。此処は、嬉野の歓楽街先ほどまで酔っぱらい客の声が聞こえていたが、静まった。12時前。

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