何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

460日目 勝坂賛歌・新曲発表ホームコンサート・in得さん宅

2005年06月28日 22時23分26秒 | Weblog
6月28日

 起きたのは10時過ぎ。なんだか身体がだるい。今日のスケジュールも決まっていない。でも今日は、ここから移動したくない気分だ。

 明日は、なんでモールのライブ。新曲を作って来ると高言した。まだ、作っていないのだ。

 勝坂の歌を作ろうと思った。ここに住み着いて7年、勝坂でしか作れない「すみれ」は住み着いてすぐに作った。でも、勝坂の地をテーマにしたものはまだ出来ていない。
 スケジュールを埋める為にも、今日中に作り上げて、得さんに聞いてもらえば、ライブも完成する。
 まずは、詩。考えた。素直な気持ちで作ろうと思った。勝坂の風景とそこに住む人々の思い、そして自然環境の織り成す厳しさを歌い上げる事にした。

 夕方、6時に出来上がった。ギターを持って得さんの家に向かった。プラムをポリ袋に入れている得さんが居た。唄いたいといったら、今風呂を沸かしてるから夜にくればいいと言われた。ちょっとガッカリ。でも、勝坂砦に戻って、まだ納得いってなかった詩を書き上げる事が出来た。そして、7時過ぎに再び得さんの家に。

 風呂に入れといわれたが、まず聞いてくれと唄った。ちょっと演歌調のメロディーに得さん大満足。すぐに一緒に歌い出してくれた。カセットテープに録音して覚えたいというので、まずは風呂に入って、何度も練習して、ラジカセで録音した。飲みながらの録音は、酔うほどに演歌調になってきて、得さんは大満足。

 やっと、勝坂の歌が出来ました。詩だけここに発表します。曲が聞きたい人は、ライブに参加ください。


   勝坂賛歌


 そびえる山々 谷を渡る風に
 羽根をひろげて舞い上がる
 雄雄しき 鳶(とび)の陰

 はかない命が 枯れ落ちた木の陰に
 逃げ込んでも又狙われる
 忍び足 蛇の罠

  死ぬるも生きるも運命(さだめ)だと
  山の恵みに手を合わせ
  清き流れの気田川に
  映(うつ)る勝坂 神の里


 春は花匂い 夏には鮎の群れ
 燃える赤に染まった秋に
 こだまする 鹿の声

 草木枯れ果てて 凍てつく冬が来る
 神の寝床で生きるもの達
 支えあい 春を待つ

  死ぬるも生きるも運命(さだめ)だと
  山の恵みに手を合わせ
  清き流れの気田川に
  萌(も)える勝坂 神の里


 録音中に唄を間違った事で、「萌える」と言うフレーズが出来ました。この曲は、得さんと一緒に作った曲なのかな?。
 素敵な、勝坂の夜、砦に戻って空を見上げたら、梅雨だというのに、星屑の夜空でした。

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