何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

枯れ木に花を咲かせよう

2022年05月25日 05時47分29秒 | Weblog
死んだ親父が花作りが好きだったと以前かいた事がある。
家は親父が高橋衣料という店を開いていたので、来るお客さんを花でもてなしていたんだと思っていた。
好きで自分の為だったと知ったのは、随分後の事だ。
僕は今まで、花作りなんかした事も無いが、言葉で花を咲かせてみようと思った。
僕は「花を咲かせる」と言う、言葉が好きだ。
死んだ親父はリアルに花を咲かせた花さか爺さん、僕は唄で花を咲かせる花さか爺さん、親父も僕も花を咲かせたかったんだね。

常に挑戦者でいたい僕の挑戦と言えば。
眠っている脳を起し、障害者になってしまった身体を別機能で動かす事だ。
薬は無い、現代医学では治せない病気だと言われている。
死ぬのを待つだけの病気だ。
たまるかー。
あきらめて、たまるかー。
死ぬまで生きてやる。
闘いはこれからだ。



  枯れ木に花を咲かせよう

川は流れ息をして
夢はあふれ空を飛ぶ
山に里に花が咲き
蜜吸う蝶が飛び交うよ
 枯れ木に花を咲かせよう
 咲かない花を咲かせよう

大地に光が届くよう
枯葉と季節が落ちてゆく
妖精達が舞い踊り
粉雪春を呼んでいる
 枯れ木に花を咲かせよう
 咲かない花を咲かせよう

真冬の空に 鶯鳴いて
ヒュウヒュウ木枯らし吹いている
桜の花が舞い散って
まぼろし春を呼んでいる
 枯れ木に花を咲かせよう
 咲かない花を咲かせよう