何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

貧血、吐血、怒涛の汗が

2012年11月13日 17時43分43秒 | Weblog
11月12日

昨日3時に布団に入って痛みと闘っているうちに眠った。
目覚めたのはまだ暗い朝の5時だった。
いつ眠ったのかは分からないが15時間布団に入っていて最低でも12時間は眠ったのだろう。布団の横には「おかゆがジャーに入っています」と書かれた紙と茶碗、梅干しが用意されていた。
元気になった訳ではないが、胃の痛みは無くなっていて、昨日から何も食べていなかったので、茶碗一杯のおかゆと梅干しを一個いただいた。
7時までブログを書いて、寝ていた別館から松井さんの住む本館にお粥セットを届け、一緒に朝御飯を頂いたが僕は味噌汁だけ頂いた。
一番最初のウォーキングライヴツアーの時に出会ってライヴを作ってもらい泊めてもらった時はまだ民宿はやっていなかったのだが、その後町議会議員をへて民宿を経営して今日まで福井県の拠点として、泊めてもらい続けている。いつか必ずこの恩返しをしたいと願いながらも20年もたってしまった。僕の人生は人に迷惑を掛けっぱなしだ、でも必ず恩返ししたいと言う気持ちは諦めない。

9時過ぎにお礼を言って美浜町を出発した。沢山眠ったので快調な気がして、国道行く事にした。

滋賀県に入って、前回福井県に来た時借金の支払いを済ませたら、ガソリン代がなくなり、守山市の藤木さんに、1万円借りた事を思いだし、返しに行く事を電話して彦根市まで走ってコンビニに立ち寄って休憩しようと車を止めて、ヨーグルトを買いに店内に入ったとたん、目の前に霞がかかったようになり、頭がクラクラしはじめ立っていられないほど身体が落ちていく感覚に襲われはじめ、…なんじゃこりゃー…。
倒れる前に店を出なきゃと薄れそうな意識にムチ打って何とか車に戻ったが立ってられない。車のフロントに手をおいて頭を下にしてうずくまった。しばらくしたら立ち上がれるだろうと思ったが動けないまま、20分もそうしていただろうか、店の入り口に車を止めていたので買い物に来た何人かの人に大丈夫かと声をかけられたが、大丈夫と答ながらも大丈夫ではなかった。

声を掛けられるのも辛いので、倒れそうになりながらも店内に入って店員さんに、具合がわるいのでしばらく車を止めて休ませて下さいとお願いして、地に足つかない状態で何とか運転席に戻ったものの、今度は吐き気が襲って来た。トイレまで歩くなんてまったく不可能。ゴミ捨て用にクラッチ操作レバーに掛けてあるビニール袋を口元に持ってきて激しく何度も吐いた。
どす赤黒い粘った液体が喉の奥から嗚咽と共に吐き出される。何度も何度も。と同時に身体中から汗が吹き出して来た。顔面からも信じられないほどの汗が吹き出して来た。吐血と怒涛の汗はこのまま死ぬまで続くのかと思えるほど続いた。胃の中のものがなくなってもしばらく嗚咽と吹き出す汗は止まらなかった。
嗚咽が止まると共に汗はも止まった。…あ~、まだいきてるなー…。

ズボンは洗ったようにずぶ濡れ、車のシートもびっしょり濡れていた。胃は傷んだままで、運転席でまるまったまま、2時間半も動けないまま過ごした。

藤木さんから、明日磐田で唄うんだったらお金はいつでもいいので無理をせず磐田に向かって下さいとメールが来た。

やっと運転席に普通に座れるようになったので、彦根のインターから高速道路に乗る事にしてコンビニの前をスタートした。

が、苦しみはこれで終わらなかった。
それは又明日。

若狭市三方地区敬老会

2012年11月13日 08時35分06秒 | Weblog
11月11日

昨夜はライヴ終了後、中村さんに連れられて居酒屋に出かけご馳走になり(居酒屋に出かけたが酒は飲めない身体になったのでお茶を飲み酒の肴をつまみにご飯をいただいた)珈夢の二階に泊めていただいた。

ライヴ終了後は胃の痛みを感じなかったので、居酒屋から帰った後も中村さんと話し込んで、布団に入ったのは深夜1時を回っていたそうだ。
布団に潜り込んだその瞬間に眠りに落ちて、中村さんの呼ぶ声で目が覚めた。
9時前だった。
完璧熟睡、胃の痛みは無い。
今日の若狭地方は冬を思わせる天候の嵐、でも風は南風でさむくはなかったが、僕の体調も激変した。

あれだけ爽やかな目覚めを迎えたのに会場のふるさと会館に着く頃には胃が痛みはじめ、出番が近づくにしたがって激痛に変わっていった。

宇宙に祈った。唄い終わるまでこの身体もたせてくれ、その後ぶっ倒れてもいいから、とにかく唄わせてくれ。心で叫びながら深呼吸を繰り返した。
そのせいか少し痛みがおさまって来て、本番の時間が来た時には痛みは消えていた。時間は20分、声は絶好調、バワフルに四曲を唄い終えて控え室に戻ると、一気に痛みがぶり返し座ってさえいられないほどの激痛に変わっていった。

畳の間に移動させてもらって、休ませてもらった。痛みに身体を丸めてだんご虫のように胃をかばいながら横になっているうちに眠ってしまった。
寒くて目を覚ましたら、1時半を過ぎていた、一時間ほど眠れたので、痛みは消えないが身体が動いた。
心配して待合室で待機してくれていた小堀さんにお礼を言って、美浜の民宿まつぼっくりの松井さんに電話して今から行く事を伝え隣町の美浜町に向かった。

松井さんは布団を敷いてまっていてくれた。ここまで運転してくるのも大変だったので挨拶もそこそこ布団にもぐりこませてもらったが胃の痛みに悶え続け、なかなか眠れなかった。
途中何度か様子をうかがいに来てくれている事を感じても、話かける力は無くなっていた。