何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

「みんなの家」ミニライヴ

2012年11月04日 09時21分34秒 | Weblog
11月 1日

お昼ご飯が終わった頃がいいだろうと12時半に勝坂を出た。気田に着きそうな頃あけみさんからメールが来た。ちゃぼさんに病院に連れていってもらって今から「みんなの家」に向かうからと。

2時にちゃぼさんの車に乗ったあけみさんがやって来た。僕も車からギターを取り出して「みんなの家」に。病院から直行だったからか、前に来たときより今日は顔色も良く明るい表情だった。
ちゃぼさんから、あけみさんが久しぶりに来たのでスタッフとの打ち合わせもあるので2時15分頃までと言われたので、施設利用者の高齢の人達数人と一緒に聞いてもらう事になったライヴをすぐに始めた。生きる事に疲れきってしまったというあけみさんに、何の答も返せないが、生きていて欲しいという気持ちを力一杯込めて30分静かに静かに唄った。涙を拭きながら聞き続けてくれたあけみさんに何が伝わったかわからない。
今僕に出来る事を全力でやっている事を見てもらっただけだ。

スタッフとの打ち合わせもあるのでライヴ終了後すぐに帰る事にした。
帰り際、ちゃぼさんから、あけみさんが今月「みんなの家」にくるのは今日だけでその事は前から決まっていたらしい、その日に僕がやってくるという事は奇跡のようですと。
あけみさんも、きっと神様が逢わせてくれたんですと。