最近よく聞かれるのがブーストが掛からなくなった!や
アクセルを踏み込んだときに燃料カットのような症状が出る!
などの問い合わせが多いです。
このような症状が出る場合はコイル(ダイレクトイグニッション)
が原因が多いです。希にプラグが原因の場合も有りますが
他に多いのが電圧不足です。
ECUは電圧が重要です。
よく燃料ポンプを強化しますが、燃料ポンプを大容量にしても
電圧が不足すればポンプが全開で作動できず、
結果燃圧不足になり
燃調が狂いエンジンブローする可能性も有ります。
インジェクターもECUの制御通りに噴射時間を作動させるためには
適切な電圧が必要です。電圧が不足すればインジェクターの
開弁時間も狂ってしまい、結果燃調が狂う可能性も有ります。
大抵のECUトラブルは電圧不足から発生しています。
普通には動くのにブーストをかけると
ブーストが掛からなくなる、ブーストカットの症状が出る場合は
電圧が低下している可能性が高いです。
1番多いのはバッテリーが弱っていることです。
もしくは40Bの様な安い小さいバッテリーを付けていると
電圧不足でブーストカットが入ります。
それとオルタネーターの劣化です。
競技車は全開走行中は電圧不足になりやすいので
バッテリーとオルタネーターのチェックをした方が良いと思います。
ですので競技車はハイパワーオルタネーターに交換するのがお奨めです。
オルタネーターも消耗品ですので古い車は
ノーマルを改造したリビルト品のハイパワーオルタネーターが発売
されていますので、こちらに交換することをお奨めします。
値段も新品のオルタネーターより安い物もありますので
リーズナブルですよ!
最近、何万キロオイル交換不要とか!いう触れ込みの
エンジンオイルがよく見かけますね。
本当なのでしょうか!?
一般使用のみであればあり得る話ですが
競技で使用する場合には絶対にあり得ないですね!
仮に、もの凄い耐久性が有って全開走行を繰り返しても
性能の全く落ちないエンジンオイルが有ったとしましょう!
どんなに性能が劣化しないエンジンオイルだとしても
今の内燃機の構造では燃料希釈することを防ぐことは
不可能です。
シリンダーとピストンの間で油膜を貼っているオイルに
燃焼室で霧化された混合気が混ざっていくのを
防ぐことは出来ません。
つまりガソリンがオイルに混ざっていくと言うことです。
ピストンクリアランスが大きければ圧縮抜けも発生しますので
よりオイルとガソリンが混ざりやすくなります。
オイルから見ればガソリンは不純物ですので
オイルの純度がどんどん落ちていくのと同じ事です。
極端な事を言えば水が混ざって行くのと同じ事です。
燃料によって薄められた(希釈)されたオイルは
同然性能劣化します。
オイル自体が新しくても燃料希釈の激しいエンジンに入れれば
あっという間に性能が劣化してしまいます。
ですので、距離乗っていないから!とか、まだ汚れていないから!
とか言ってオイル交換をしないと最悪エンジンブローさせてしまう
事も有ります。
エンジンオイルの交換時期はまずは距離で判断で良いと思いますが
距離を乗っていなくても、全開走行が多い競技車はたまに
オイルキャップを開けてエンジンの中の匂いをチェックして下さい。
燃料希釈が多くなると明らかにガソリン臭くなりますので
判ると思います。
ガソリン臭い様でしたらオイル交換をお奨めしますね!
人によっては走行距離ではなく燃料を入れた総量で
オイル交換の時期を判断すると言う人もいます。
確か3~500㍑入れたら交換と言っていたような気もします。
町乗りだけで仮に500㍑でリッター10km走れば5,000kmで交換です。
全開走行のみでリッター2kmだとしたら1,000kmでオイル交換ですね!
確かにこの方法の方が理にかなっているとは思いますね!
問題はトータル何㍑使ったを覚えていられるかですね