徳永写真美術研究所 Column


徳永写真美術研究所(TIPA)の日常コラムです。

憧れの美術館訪問と「ほぼ・・・」の心地よい体験

2013-03-05 | 美術に関するお話


先日
雪景色を通過して
日帰り小旅行に出かけました。



行き先は
愛知県一宮市にある
一宮市三岸節子記念美術館



私は高校生の頃から
三岸節子さんの絵がとても好きでした。



この美術館は1998年にオープン。
開館を知った時から
ずっと訪れたいと思い続けて、はや15年。



この方が三岸節子さん。

私が最も好きな絵は
コチラ



司馬遼太郎さんの著書「微光のなかの宇宙」に
三岸節子についての記述があります。

ちなみに旦那さんは三岸好太郎。
北海道に北海道立三岸好太郎美術館があります。

しかし
ここまで書きながら
実は
今回の訪問の目的は

津上みゆき展



夫・Takayukiと津上さんとは
昔から、ご縁があり
いつも展示の際には案内状をいただきます。

ここ十数年にわたって
彼女の表現世界を見続けるなか
毎回
絵から押し寄せてくる
豊かな感情の波を楽しみます。

今回は美術館での個展という事で
大型のシリーズを
ゆったりとした空間で拝見できました。
津上さんの他の展示記事



展示会場を一巡したところで
このようなコーナーに気付きました。



「ほぼ津上さんペーパー」
???
なんとも妙なネーミングに興味を持ちました。

ここは
光や風、温度、音、時間の流れなど
目には見えないものに耳をすまして描く
津上さんの制作法を踏まえた描き方を体験するコーナーです。

ここで描いても、持ち帰って描いてもOKです。

表示されていたので私はこの場で描く事にしました。



見えないものを描く体験と理解していながらも
展示会場なので
作業机の右側に見える作品を模写しました。

色を塗り重ねるうちに
無心で手を動かす行為が心地よく
私にとっては
これって、写経と同じ?という体験となりました。



仕上がった成果物です。
「ほぼ津上さん」
文字通りの成果が得られ満足しました~。

記:徳永好恵



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徳永写真美術研究所

大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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