Oceangreenの思索

主に、古神道、チベット仏教、心理学等に基づく日本精神文化の分析…だったはずなんだけど!

八幡神

2010-03-16 | 神社とお寺
鶴岡八幡の、樹齢千年の銀杏が、
折れて倒れたそうです。

…八幡さまって、どうなのかな、と、
ちょうど悩んでいたところでした。

深見は、八幡さまを、東京における彼の守護神としていましたし、
宇佐の神を、ゾロアスター教のアスラマズダーとしていました。

八幡宮の総本社、九州大分の宇佐神宮に祀られているのは、
応神天皇、神功皇后、そして、土着の古い神とされる比売大神です。

八幡神がアスラマズダーかどうかはともかくとして、

宇佐の地には、“豊国文字”と呼ばれる神代文字も伝わり、
そもそもはインダス系の古い都市国家だったのではないか、と考えられます。

地方の土着神だったと考えられる宇佐の神に、
応神天皇、神功皇后が合わせて祀られ、八幡神となったのは、
奈良朝のことといいます。

宇佐の地に、応神天皇の霊があらわれ、託宣を下すようになり、
それがやがて、仏教の守護神として、中央に取り入れられるようになりました。

***

応神天皇霊とされているのは、おそらく、
古代エジプトのネフェルティムにあたる神、
神功皇后霊とされているのは、その母セクメトだと思います。

ネフェルティムは“アトゥムの成就”を意味する名だそうですが、
おそらく、インドのヴィシュヌにあたり、
太陽の成道相を象徴する神だと思います。

セクメトは、ラーの娘の一柱で、ハトホルの姉妹であり、
また“ラーの眼”でもあります。

ライオンの頭を持つ女神として描かれ、
“エネルギーを集中して形に凝結させる収斂性の火の触媒作用(リュシ・ラミによる)”
を示します。

ラーの命により人類を焼き尽くし、滅ぼしかけた、
強力な武神でもあります。

***

ヒンドゥー教において、
お釈迦さまはヴィシュヌの化身と考えられています。

そうであれば、仏教伝来にともない、ヴィシュヌ=ネフェルティムが、
仏教守護のために託宣を下すようになったとしても、
不思議ではないでしょう。

応神天皇を名乗ったのは、
実際に応神天皇がネフェルティム系の御霊であったか、
或いは、記紀の権威を借りるためでしょう。

武神・鹿島=セトを祀る氏族、中臣系藤原氏が力を持つようになった時代、
強力な武神セクメト・ネフェルティムは、
唯一、それに対抗しうる神だったのでは、と思います。

セクメト・ネフェルティムの武は、
愛するものや道を護るための戦いであり、
そうした面で、セトの武にはない面を持っている、と思います。

***

道鏡事件の際、宇佐八幡は、
皇族以外が天皇位につくことはあり得ない、との託宣をだしたと言われていますが、

どうやら事実は逆で、宇佐の巫女は
道鏡が天皇位につけば世は太平ならん、と告げたようです。

その為に、罰せられることとなった。

ロマンチックに過ぎるかもしれませんが、
道鏡は、スサノオかツクヨミ系だったのかもしれません。

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