新築の自宅に入居して間もなくの頃だったと思う。
ソニーのセールスマンをしていた従兄がラジオを持ってきた。
『The 11D』である。
中波、短波、FM波の3バンドラジオで、本体前面にスピーカーがマイクになってトランシーバのように40~50メートルの近距離までなら電波を飛ばす切り替えスイッチが付いていた。
従兄の勧めなので、両親もしぶしぶ承諾し、購入してもらった。
ソニーはこの後に、ブームになったスカイセンサーを発売する。
私の実弟も、これを購入し、世界の短波放送を受信し、ベリーカードなるものを収集していた。
Hi-Fiなるものへの関心はまだ薄く、FM放送が聞けることがうれしかった。
FM放送を聞くようになって、ポップスからロックへ、シンガーよりギタリストへ関心が向いていった。
我家でも兄がスカイセンサー5800を使ってました。
短波でオーストラリアでしたっけ?
笑ってるようなわらいカワセミの声聞き、
ものすごく感動したのを覚えてます。
進化というか、そういう感動最近ないですよね。
私は、THE11Dで初めてFM放送を聞き、その音質に驚いていました。
FM放送を聞いていなければ、ここまで音楽ファンになっていなかったと思います。
このあと、ステレオ・サウンドに出会うことになります。