8日の毎日新聞朝刊「記者の目」欄はマイケルについて。
これがまた…痛々しい内容で、イタイ私のヲタ心を痛くさせる。
「僕はマシンだ。だからちゃんとオイルを差してくれ」
これはマイケルがロンドン公演のために医師をスタッフに加えるように要求した時の言葉。
そのコメントから、記者は映画『ウィズ』を連想したらしい。
『オズの魔法使い』をミュージカルにした映画。
これでマイケルは「脳みそのない案山子」を演じた。
その仲間にブリキ男がいる。
彼はがらんどうの身体で心がない設定。
彼が歌うのが「オイルを差して」
マイケルは自分をブリキ男と重ね合わせていたのだろうか?
この記事はそう推測しているのだけど…?
記者は、マイケルの訃報が日本の新聞の一面に載ったのは、
彼が歌と踊りが上手なだけの黒人エンターティナーだけだからではない、としている。
マイケルは「音楽以外の何か」を持っていたからだ。
それは数々の奇行やゴシップではなく、
「ニュースの存在」として生かされていたからだと、記者は考えている。
この記者はマイケルについてコメントを得ようと、
人気音楽家に取材したらしい。
が、ほとんど断られた。
なぜか?
リアルタイムで影響をうけていないし、
知っているのはゴシップか『キャプテンEО』だけだからだそうだ。
30代以下の人にとってはそういう存在なのだとか。
(私はこの記者さんは取材対象を間違ってると思うが。
35歳以上なら影響を受けてるし、凄さも知ってるはず。
某木村氏に取材すれば、熱く語ってくれるだろうに)
マイケルの偉業は80年代のものであり、
彼が最後に生きた場所はゴシップニュースの中だったのだ。
マイケルのファンもいるし、そうじゃない人もいる。
流行はそういうものだし、芸能人は自分が作った歴史で悠々自適に生活もできる。
しかし、マイケルは違った。
世界が「消えると困るマイケル的存在」を欲してしまった。
それは…
「もてはやしているようで、実は好きな時にいじくって遊べる都合のいい玩具。
緊張した社会の安全弁。
それは“人気”とも言えるが、“罰”とも呼べるような相貌を持つ。
芸能人は多かれ少なかれ、そんな重い岩を背負わなければならない面がある」
しかし、それには程度の差がある。
マイケルは目立ち過ぎたのだと、記者は書いている。
「(彼にだけは)“シジュフォスを演じてもらおう”という残酷な環境が完成されてしまった。」
シジュフォスはギリシア神話の人物で、永遠に大岩を押し続ける宿命を負っている。
マイケルに「果てるまでゴシップで我を喜ばせるべし」と命じたのは誰なのか?
エンターテイメント業界か?
メディアか?
大衆か?
それとも本人か?
そのすべてか?
スターであり続けるためには、プライバシーをある程度手放さねばならない。
シジュフォスのように、プライバシー情報という大岩を転がし続ける宿命にある。
どんな目に遭っても、反論することも、逃げ出すことも許されない。
記者は、そんな状況でもスターの地位は心地よかったはずだとしている。
だから逃げ出す必要もなく、
マイケルは受容したのではと書いている。
ただ…
受容して生きていくためには、
「案山子とブリキ男」にならなければならなかったのではないか…と、記事は結ぶ。
「都合のいい玩具」
「緊張した社会の安全弁」
イタイ心に引っかかる言葉。
全面的に同意はできないけれど、頷ける。
マイケルについては詳しくないけれど、
日本で、規模は違えど、同じようにメディアにさらされている存在と重ねてしまう。
やふ~とかのコメントを読んだりしてしまうとね…
ああいうのを書く人々は何を目的としてるんだろ?
ストレス解消?アジテーション?
週刊誌がただのアジテーションだけになっているって説があったけど、
それにただ盲目的に乗っかっているとわかるコメントもある。
フラストレーションを抜く開放弁になってるの?
それのアイコン?
メディアによって、ある種の権力=公人とされているから?
だから、いくら貶そうと構わないとでも思っているのかしら?
それが怖い。
そこまで単純化された思考が普通にまかり通るのって怖すぎる。
ただ翻ってみると…
そこまでの大きな岩を背負わされる存在こそが“スター”なのだとは思う。
誰にも貶されない、アンチも少ない、誰にも受け入れられる…
それがスターだとする人はいるだろうが、
私はそうは思わない。
プラスとマイナスの磁場がそれぞれ強力でなければ、
“スター”ではないのではないか?
こうして勝手にイメージングして、物語を“捏造”する。
本人には気持ちよくないだろうし、本当にごめんなさいなんだけど![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0162.gif)
妄想が膨らまない存在もまた“スター”ではないと思うのだ。
本人は「僕はスターじゃない」って言うだろうけどね。
「脳みそのない案山子」と「心のないブリキ男」
それにならずに生きていく方法はある。
それにはとんでもない強さが必要。
その強さも眩しさの理由の一つではあると思う。
イタイヲタの独り言、失礼しました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/abanzai.gif)
これがまた…痛々しい内容で、イタイ私のヲタ心を痛くさせる。
「僕はマシンだ。だからちゃんとオイルを差してくれ」
これはマイケルがロンドン公演のために医師をスタッフに加えるように要求した時の言葉。
そのコメントから、記者は映画『ウィズ』を連想したらしい。
『オズの魔法使い』をミュージカルにした映画。
これでマイケルは「脳みそのない案山子」を演じた。
その仲間にブリキ男がいる。
彼はがらんどうの身体で心がない設定。
彼が歌うのが「オイルを差して」
マイケルは自分をブリキ男と重ね合わせていたのだろうか?
この記事はそう推測しているのだけど…?
記者は、マイケルの訃報が日本の新聞の一面に載ったのは、
彼が歌と踊りが上手なだけの黒人エンターティナーだけだからではない、としている。
マイケルは「音楽以外の何か」を持っていたからだ。
それは数々の奇行やゴシップではなく、
「ニュースの存在」として生かされていたからだと、記者は考えている。
この記者はマイケルについてコメントを得ようと、
人気音楽家に取材したらしい。
が、ほとんど断られた。
なぜか?
リアルタイムで影響をうけていないし、
知っているのはゴシップか『キャプテンEО』だけだからだそうだ。
30代以下の人にとってはそういう存在なのだとか。
(私はこの記者さんは取材対象を間違ってると思うが。
35歳以上なら影響を受けてるし、凄さも知ってるはず。
某木村氏に取材すれば、熱く語ってくれるだろうに)
マイケルの偉業は80年代のものであり、
彼が最後に生きた場所はゴシップニュースの中だったのだ。
マイケルのファンもいるし、そうじゃない人もいる。
流行はそういうものだし、芸能人は自分が作った歴史で悠々自適に生活もできる。
しかし、マイケルは違った。
世界が「消えると困るマイケル的存在」を欲してしまった。
それは…
「もてはやしているようで、実は好きな時にいじくって遊べる都合のいい玩具。
緊張した社会の安全弁。
それは“人気”とも言えるが、“罰”とも呼べるような相貌を持つ。
芸能人は多かれ少なかれ、そんな重い岩を背負わなければならない面がある」
しかし、それには程度の差がある。
マイケルは目立ち過ぎたのだと、記者は書いている。
「(彼にだけは)“シジュフォスを演じてもらおう”という残酷な環境が完成されてしまった。」
シジュフォスはギリシア神話の人物で、永遠に大岩を押し続ける宿命を負っている。
マイケルに「果てるまでゴシップで我を喜ばせるべし」と命じたのは誰なのか?
エンターテイメント業界か?
メディアか?
大衆か?
それとも本人か?
そのすべてか?
スターであり続けるためには、プライバシーをある程度手放さねばならない。
シジュフォスのように、プライバシー情報という大岩を転がし続ける宿命にある。
どんな目に遭っても、反論することも、逃げ出すことも許されない。
記者は、そんな状況でもスターの地位は心地よかったはずだとしている。
だから逃げ出す必要もなく、
マイケルは受容したのではと書いている。
ただ…
受容して生きていくためには、
「案山子とブリキ男」にならなければならなかったのではないか…と、記事は結ぶ。
「都合のいい玩具」
「緊張した社会の安全弁」
イタイ心に引っかかる言葉。
全面的に同意はできないけれど、頷ける。
マイケルについては詳しくないけれど、
日本で、規模は違えど、同じようにメディアにさらされている存在と重ねてしまう。
やふ~とかのコメントを読んだりしてしまうとね…
ああいうのを書く人々は何を目的としてるんだろ?
ストレス解消?アジテーション?
週刊誌がただのアジテーションだけになっているって説があったけど、
それにただ盲目的に乗っかっているとわかるコメントもある。
フラストレーションを抜く開放弁になってるの?
それのアイコン?
メディアによって、ある種の権力=公人とされているから?
だから、いくら貶そうと構わないとでも思っているのかしら?
それが怖い。
そこまで単純化された思考が普通にまかり通るのって怖すぎる。
ただ翻ってみると…
そこまでの大きな岩を背負わされる存在こそが“スター”なのだとは思う。
誰にも貶されない、アンチも少ない、誰にも受け入れられる…
それがスターだとする人はいるだろうが、
私はそうは思わない。
プラスとマイナスの磁場がそれぞれ強力でなければ、
“スター”ではないのではないか?
こうして勝手にイメージングして、物語を“捏造”する。
本人には気持ちよくないだろうし、本当にごめんなさいなんだけど
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0162.gif)
妄想が膨らまない存在もまた“スター”ではないと思うのだ。
本人は「僕はスターじゃない」って言うだろうけどね。
「脳みそのない案山子」と「心のないブリキ男」
それにならずに生きていく方法はある。
それにはとんでもない強さが必要。
その強さも眩しさの理由の一つではあると思う。
イタイヲタの独り言、失礼しました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/abanzai.gif)