”エベレスト山頂近くにアメリカの人口衛星が墜落!”
というショッキングな見出しに手に取ってみた。
前に読んだ「ミッドナイトイーグル」も、日本の山中に
ステルス戦闘機が墜落したのだが、もっと、スケールが大きく
なっている。
日本人の登場人物も2人のみだ。
主人公の日本人登山家が、親友の捜索を兼ねて衛星回収作戦に
参加する。その作戦の名前が、「天空の回廊」作戦だ。
アマゾンの評価の多くが、660ページの大作の前半部分が退屈に
感じられるが、500ページを越えると、過酷な状況下での
クライミングの描写が、素晴らしく、感動するというものだった。
私も、まったく、同じ感じを抱いた。とにかく長く感じて、読み切るのが
大変だったが、400~500ページを越えたあたりから面白く感じて、後半は、
一気に読み切った。
主人公の日本人登山家がスーパーヒーローになるのも気持ちが良い。
これでもか、これでもかという逆境を乗り越えていくのもよい。
ストーリーの事件の背景については、若干、納得がいかない部分もあるが、
この長編を読み終えた達成感は、つらい山登り達成と近いか。
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