『このミステリーがすごい!』の文庫グランプリを受賞した本作品を読んでみた。
父親が通り魔に殺され、母も失踪。
妹も遺体で発見されたうえに、保険金詐欺の疑いもかけられる
というどうしようもない状況で、何とか、妹の潔白を信じて、
行動する主人公の物語だ。
最後の解説の表題で、『二転三転四転五転の力業で読者をねじ伏せてくる』と
あるのだが、なるほどとは思うが、ここまで、ひっくり返されるのも、
あまり良い気持ちではないなと思った。
正直言って、後半は、もう少し、面白い展開を期待したのだが、単に、
読者の裏を行くだけをねらった作品になってしまったような気がする。
あまり、自分の好みではない。
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