アマゾンで、☆5つだったので、また、GRISHAMの本を読んでみた。
また、集団訴訟ものかな?と思っていたが、今まで読んだGRISHAMの
本と、ちょっと、違っていた。
やや、おふざけ気味とも思えるストーリーなのだ。
何しろ、主人公のデビッドは、ハーバード出のエリートで、大手法律事務所
に勤めていたのが、ある朝、気分が悪くなったと思ったら会社から逃げ出して
酒場で、一日過ごしてしまうのだ
ドロップアウトしたデビットは、ある小さな法律事務所に偶然、勤めることに
なる。しかし、その法律事務所は、交通事故と離婚訴訟で主に稼いでいる
事務所だった。
しかし、何の経験もないのに、欲に目がくらみ、先輩弁護士のウオリイが、
ある薬の副作用の集団訴訟に足を突っ込むのだ。このキャラクターが
素晴らしい。4度の結婚、離婚を繰り返し、アルコール中毒からリハビリ中
というのだ。
新米弁護士のデビットは、ウオリイの手助けをしながら、自分が見つけ出した
別の案件に取り組んでいくのだが、ウオリイの欲目当てと異なり、正義の
ための活動に、生きがいを感じてくるのだ。
その二人のキャラクターの落差が、この本の今までのグリシャムにない
境地のような気がする。
終わり方も素晴らしい。ドロップアウトした日に知り合った酒場で、再び
老女のお気に入りのカクテルを味わうのだ。
納得の5つ星だった。
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