ユニークな将棋棋士として有名な升田幸三の
本エッセイを読んでみたくなった。
非常にユニークな部分もあるが、文章は、いたって
普通なのに驚いた。
将棋と新聞社というのは、今もそうだが、繋がりがあり、
本著も新聞に連載されたものだ。
あとがきで、当初の意図は、若いサラリーマンに読んで
もらいたいとのことだったようだ。
印象に残ったのは、有名な話で、戦後、GHQに呼ばれ、
将棋は、取った駒を使って、捕虜虐待じゃないかと質問され、
反論し、チェスは、王様を助けるために、女王を盾にする
のはどういうわけかと逆に質問したという。
また、殺気を呼ぶため、対局前に血のりのついた太刀を抜き、
素振りをして、勝つのだぞと言い聞かせたことがあるという。
それから、奥さんに刀は隠されたそうだが。
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