大津由紀雄著の「英文法の疑問」の第19話
”否定の力はどこまで及ぶか”という話題を
取り上げようと思うが、どこまで謎に迫れるか?
否定は、慣用句も含めると多岐にわたり、中々、
私にとって、手ごわい存在である。
著者は、否定の力の及ぶ範囲、言い換えると、
「否定のスコープ」がどの部分であるかによって、
意味が違ってくることを理解する必要があると
説いている。
All the arrows didn't hit the target.
という文章も、二通りの解釈が可能だという。
①全体否定:矢は一本として的に当たらなかった。
②部分否定:矢がすべて的に当たったというわけで
はなかった。
そしたら、どう判断するかというと、文脈から判断
するしかないという。日本語でも、そういう場合は、
多々あるでしょうという。
あれ?Not~allは、部分否定の表現じゃなかった
かしらと、文法書にあたってみた。
①All that glitters is not gold.
(光るものが必ずしも金ではない)
と有名な例文が出ており、通常、ALLとくっつくと、
部分否定と書いてある。
しかし、下記のような全体否定の例も出ており、やはり、
文脈から、判断するしかない場合もあるようだ。
②All his riches would not satisfy the girls.
(彼の富のすべてをもってしても、その少女は
満足しないだろう。)
次の例はどうか。
You did not talk until midnight.
①あなた達は、真夜中まで話していたわけではない。
②あなた達は、真夜中になるまで口をきかなかった。
こちらも、通常、②だが、①の解釈もあるという。
もうひとつ、文否定と語否定の例を追加しておこう。
①We were not surprised at what we saw.
文否定:それを見て、驚きはしなかった。
②We were not a little surprised at what we saw.
語否定:少なからず、驚いた。
*a littleだけを否定して,muchという意味。
謎に迫ったか、はたまた、謎を深めてしまったか、
わからないですね。
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取り上げようと思うが、どこまで謎に迫れるか?
否定は、慣用句も含めると多岐にわたり、中々、
私にとって、手ごわい存在である。
著者は、否定の力の及ぶ範囲、言い換えると、
「否定のスコープ」がどの部分であるかによって、
意味が違ってくることを理解する必要があると
説いている。
All the arrows didn't hit the target.
という文章も、二通りの解釈が可能だという。
①全体否定:矢は一本として的に当たらなかった。
②部分否定:矢がすべて的に当たったというわけで
はなかった。
そしたら、どう判断するかというと、文脈から判断
するしかないという。日本語でも、そういう場合は、
多々あるでしょうという。
あれ?Not~allは、部分否定の表現じゃなかった
かしらと、文法書にあたってみた。
①All that glitters is not gold.
(光るものが必ずしも金ではない)
と有名な例文が出ており、通常、ALLとくっつくと、
部分否定と書いてある。
しかし、下記のような全体否定の例も出ており、やはり、
文脈から、判断するしかない場合もあるようだ。
②All his riches would not satisfy the girls.
(彼の富のすべてをもってしても、その少女は
満足しないだろう。)
次の例はどうか。
You did not talk until midnight.
①あなた達は、真夜中まで話していたわけではない。
②あなた達は、真夜中になるまで口をきかなかった。
こちらも、通常、②だが、①の解釈もあるという。
もうひとつ、文否定と語否定の例を追加しておこう。
①We were not surprised at what we saw.
文否定:それを見て、驚きはしなかった。
②We were not a little surprised at what we saw.
語否定:少なからず、驚いた。
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