前から、気になっていたキャラクターの刑事もの、NIGHT FROSTを読んでみた。
正直言って、読みにくくて苦労した。その理由は、会話が非常に多いのだが、
それが、英国風英語だったり、スラングというか悪い言葉使いが多かったためだ。
英国の作家だと、ジェフリー・アーチャーやケン・フォレットなど好きな作家が
多いのだが、このように感じたことはなかった。
調べる単語、単語で、(英)***というのをチェックする必要があった。
例えば、BOOTという単語に英国では、車のトランクという意味があるのに、
初めて気が付いた。
さて、ストーリーは、インフルエンザで、人手不足というか、ほとんど休みのない
勤務を強いられる中、老女連続切り裂き殺人事件や、少女レイプ殺人事件などの
大事件などが、次々に起きて、フロスト警部が、相棒の新人と駆けずり回りながら、
解決していくという話だ。
ほとんど、経験的な感だよりで捜査を進めるばかりか、容疑者を尋問する時には、
嘘や偽の証拠をちらつかせて、どろをはかせるというやり方は、今までにない
タイプだった。
その古めかしいやり方に批判的ながら、他に誰もいないという現実のなかで
頼らざるおえない署長とのやり取りも一つの面白い要素になっている。
ハチャメチャなところがあるが、犯罪への怒りと、厳しい勤務状況ながら、
職務遂行の使命感と、部下や同僚の警察官へのちょっとしたやさしさが、
救いになっていると感じた。
読み終わってみると、面白かったのだが、このシリーズをまた読むかというと
多分、同じパターンだと思うと、ちょっと、つらいものがあると感じた。
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