数年前、映画の予告編でトラと少年がボートで漂流していて、トラが飛びかかってくる映像の
迫力に驚いたのを覚えている。
単なる冒険物と思って読むと後悔する。前半ではパイという少年のいろいろな宗教への傾倒ぶりが
描かれており、退屈するからだ。アマゾンの書評のなかで、読み進めるのがつらくても、
最後まで読むことをお勧めする。という言葉を思い出しては、叱咤して、何とか完読した。
ストーリーとしては、太平洋で遭難して、救命ボートのなかで、少年は、ハイエナ、シマウマ、オラウータン
と一緒に取り残される。ハイエナが力を発揮し、シマウマ、オラウータンを殺す。あれ、虎の代わりに、ハイエナ?
映画の予告編と違うじゃん。と思いきや、虎も出てくるのでご安心ください。
でも、あんな小さなボードに、4頭もの動物がいて、しかも、一番、大きな虎に気がつかないなんて、
ありえない。なんて、ずっと、疑問に思っていたが、最後で、理解できる。
書評のなかに、正直言って作者が何を目的に本書を書いたのか最終章まで疑問に感じていた...とあるが、
私も、同じ意見だ。
私は、ロビンクルーソーが、幼い時の愛読書の一つだっただけに、漂流物とか海洋物が好きな方なのだが、
結構、この本は、楽しめた部分と、退屈に感じたり、作者の意図を不可解に感じたりで、今、読み終えた
ばかりだが、評価に困っている。
日本人が重要な役回りをするのだが、その役回りも、ちょっと、複雑な気持ちにさせる。
映画では、最後は、どう描かれているのだろうか?映画も見てみたい気がしてきた。
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