ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

八丁堀育ち(風野真知雄)

2016年06月18日 | 時代劇はミステリー

風野真知雄の「八丁堀育ち」全4巻読了した。

この時代劇は、ちょっと変わっている。

まず、主人公が14歳の男女なのだ。 

幼馴染で、隣に住む同心の息子、夏之助と与力の3女、早苗の物語だ。

だからといって、少年少女用のミステリー小説かとばかにしては
いけない。大人も十分鑑賞に堪える出来である。

風野の作品には、おふざけすぎている部分があったりするが、
それも、ないとは言えないが、不思議とそれが、謎解きに
使われていて、なんとなく、納得してしまうから不思議だ。

例えば、厠にたびたび落ちてしまう男の話や、虫かごにアブラムシを
飼っている話、同じ場所でいつもころぶ男の話など、それだけ、
聞いていると、おふさざけが過ぎているのだが...

ストーリーとしては、二人の幼馴染が、ちょっとした面白い、不思議な話に
興味を持って、二人で謎を解くうちに、奉行所も手を焼く事件の謎の核心に
迫ってしまうという話だ。

淡々と描かれているせいか、さわやかに感じるから不思議だ。


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