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日常と好きなものと母の自宅介護の極私的記録

涙・サッカー観戦を断念

2014-12-12 00:18:53 | ロンドン 旅行
「ロンドン滞在記09」

確か3時間ほどの仮眠しか取れなかったと記憶しています。

BBCテレビでは
ハイアット・リージェンシー・ホテルで
ガス爆発事故があったと伝える
短いニュースを流しておりました。

起きてからシャワーを浴び
ツアーの緊急連絡先へ電話。
実家への連絡と
日本大使館
海外旅行保険会社へも電話しました。

パスポートとカードはありましたが、
荷物の一切がなく
また現金の手持ちも少なくなっておりました。

荷物の一切が手元にない。

その日
本当はこの旅の目玉として企画していたものがありました。


チェルシー対ウェストブロム


サッカーの試合を球場で生で観戦するという計画は
断念せざるを得ませんでした。
何故なら観戦チケットは
ホテルのセーフティーボックスに入っていたからです。
まったく…
セーフティーなボックスが
聞いて呆れるぜ。
フンだ!もういい状態です。


正午を過ぎても
ホテルからの正式なアナウンスはなし。
一緒に避難していたバスローブ姿の方々に聞いても
連絡がつながらない。
どうなっているのやらといった様子。


弟が腹が減っては戦ができぬと買いだしに行ってくれた後
私は思いの外、精神的にやられていたようで
避難ホテルのベッドに引きこもって
何もしたくねえ状態に突入。


ウダウダするうち
夕方3時。
本来であれば今頃
球場にいてキックオフに興奮している時間だなあと
誰に恨みはらそうか的ヤサグレを決め込んでいた所に
ハイアットから連絡がありました。


宿泊客は部屋に入れないが
従業員が荷物を取りに行ける。
許可がおりた。
必要な方はハイアットまで戻ってくださいとのこと。


我々は急いで合流。


部屋番号を伝え
無事、荷物を全て受け取る事ができたというわけです。


無情にも試合終了の時間はとっくに過ぎており、
手元に戻ってきた観戦チケットが
虚しさをより一層駆り立てた事は言うまでもありません。


ああああああ。


荷物を受け取ってから
これからの宿泊先はどうすりゃええねん。
という問いにハイアット側の受付は
お客さんに同じ事を何度も説明していたのでしょう、
イライラしながら、
まくし立てるような英語で訳のわからぬ事をしゃべってきます。

いや、俺英語できへんし。。。
そこイライラしたらアカンとこやし。
仕事でしょ!
ダメでしょ!
こっちがイライラしたいわ!!!
ホリデイを台無しにしてくれてんねんぞコラ!
…等とは英語で全く言えず。
言葉の壁。
異国なのだと痛感した次第。

予定が台無しになったのはホテル側の責任なのに
侮辱され、言葉の壁から差別されるという
この旅で一番の嫌な思いをしました。

弟の提案により急遽
海外旅行保険会社の日本語通訳サービスに電話して
直接訳してもらいながら、
今後の対応がどうなるかを
やっとの思いで理解することができました。

とりあえず支払いはハイアット持ちになる事は約束。
現在避難先のホテルに今晩は泊まれ。
明日以降、滞在できるかは、そのホテルに聞いてくれ。
もしできなければ再びこちらに戻れ。
とのこと。

おいおい。
天下のハイアットが聞いてあきれるぜ。
大きな荷物持ってまた来いってか。
だいたいこういう場合の対応が
信頼、安心感を産んで評価につながるというのに
もっときちんと対応しなさいよー。

最後まで「大変申し訳ありません」的な謝罪は
対応にあたった女性から聞く事はありませんでした。

まあホテル側も全く余裕がない、
それほどの大事故だったのでしょう。

昨夜のロンドン最高の気分は急転直下。
何故ロンドンなぞに来たのか。
自分で自分を恨む。
そんな事態となってしまいました。


幸い、避難先のホテルが
滞在予定日まで空いており
再び重い荷物を抱えてハイアットに行く事はありませんでしたが
ロンドンで学んだ教訓をひとつ。


異国では
誰も
助けてくれないよ。



次なるはイタリアに行こう。
そして今度こそ
絶対に
ヨーロッパサッカーを生で見よう。

そう固く決意した土曜日。

日本に帰国するまでには
まだまだ
まだまだ
時間がありました。



つづく。


(避難先のホテルの部屋。ようやっと落ち着いて就寝。しかしダブルベッドwww)

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