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日常と好きなものと母の自宅介護の極私的記録

セントポール大聖堂 500階段を上がる

2014-12-21 00:16:06 | ロンドン 旅行
「ロンドン滞在記18」

スリ未遂のショックで
ホテルにて少し休憩を取った我々。

この日はまだまだ予定がたくさん。
気を取り直して、、、
というか、
取り直す気なんてもう全く残ってねえよ!

磨り減りまくった精神力を酷使して
重いのか軽いのかも定かでない腰をあげます。


電車でセントポール大聖堂へ向かいました。




ウェストミンスター寺院が王室にとってゆかりの深い教会なら
セントポール大聖堂は市民に縁の深い教会。

2つを対照的に見比べて
なんてこともガイド本には載ってましたが
有名なんでしょ!
行くっきゃないでしょ!と
観光気分丸出し。


駅を降りるとウェストミンスターとは全く違った
経済の中心地、金融街シティの雰囲気に
少し襟を正す心持ちに。



観光客よりもビジネスマンが多く、
たいていタバコのポイ捨てで埋められているロンドンの石畳ですが、
ここはほとんど見当たらず舗装されて綺麗なアスファルトでした。

さすがシティ。(←言いたいだけ)




中に入ると
受付の女性が日本語を勉強しているんですと
懐かしい我が母国語で話しかけてきてくれました。

先ほどのスリ未遂の一件で披露した我々のMP(精神力)が
ぐんぐん回復していった事は言うまでもありません。

セントポールの女神よ、ありがとう。
お綺麗でした。

オーディオガイドの配布係のお兄さんも
日本語のオーディオを、と言うと
「アリガトゴザイマス」と笑顔で答えてくれました。

「おお、なんと。悪意の後に待つ善意の施し」

教会だけに
勇者一行の回復ポイントに
なっているのかもしれませんね。
(我々は勇者でも何でもありませんが)



観光地としてだけではなく
現在も市民の教会として日常的に使用されているからか
開放感あふれ、来るものに威圧感を与えない
優しい教会というイメージでした。

ちなみにセントポール大聖堂は
バロック建築様式の建造物で
ロンドン大火事の後、クリストファー・レンによって建造とのこと。
ま、ここらへんはガイド本をご参照あれ。

何しろオーディオガイドを借りたはいいものの
実は見学中、聞かずじまい。

疲労していた事もあって
この教会の説明を聞く気にあまりなれず。

それよりも
実際に座ってゆっくり眺めて目に焼き付けよう
そんな気分になっておりました。


どこからともなく聞こえてくる音楽。
祈りを捧げる人々。


中でも
地下のフロアにあった
小さな教会が居心地良く
40分程ぼーっとしておりました。

地下なので窓もなく
壁の白色灯が優しく教会内を包んでおり
信仰心のかけらもない私ですが
とても神聖な気分にさせてもらいました。

介護の事、父の事、この先の事と
この旅のあれやこれやにも思いを馳せ、
少しばかり気分を落ち着ける事ができました。


と、
神聖な気持ちにさせてくれるだけでなく
アトラクション的要素もあるセントポール大聖堂。

教会の階段をあがって眺めるロンドンの景色は絶景
ただし500段以上あるよ!
との事だったので挑戦してみる事に。


俺たちはまだやれるのか?
やれるのか?俺達よ
と、
決意したはいいものの
想像以上にこれがしんどい。

大聖堂内部を見下ろせる
ささやきの回廊までは257段

さらにシティの町並みを見下ろせる
石の回廊までは119段(間違ってたらごめんなさい)





ラスボス金の回廊まで
極狭の階段を上がること152段。
下からは実に528段登って到着。

息も絶え絶えとはこの事。
帰ったらジョギングでも始めなきゃと
体力の衰えを痛感しました。







しかし本当に素晴らしい眺め。
ロンドンが一望でき、
いやはや絶景かな、絶景かな。

上からの眺める異国の街の全容は
小雨降る中ではありましたが
最高の一言でした。



つづく。


(↓絶景は、こんな感じでした。クリックして拡大…をぜひどうぞ)

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