ましログ

日常と好きなものと母の自宅介護の極私的記録

アフリカの果て

2019-06-18 22:18:00 | 日記
若い頃は共感とか繋がりが
幸せに必須の要素なんだと思っていた。
今はむしろその言葉が
自分を苦しめるだけの気がしている。
 
共感とは何だろう?
例えばライブを観に行き
その場のすべての人が
共に"同じ"事を感じているのだとしたら
とても怖い。
 
自立した孤が
たまたま同じ空間に存在し
奏でられる大きなリズムの中で
それぞれ別の事を思いながら
バラバラに歌を口にする姿。
その瞬間の錯覚が
共感という曖昧な幻想の正体ではないだろうか。
 
手を繋いだ相手には
全く別の感情があると自制する態度。
流されず幸福の価値を
己の中に持つことこそ人間の力強さであろう。
 
想像してみれば
相手の事を理解できるなんて
おこがましいことに気づく。
願いを込め、
俺最高、お前も最高と拳を突き上げる。
そうやってアンセムは歌い継がれてきた。
 
ヨーロッパの残響も
インドの神秘も
南米のクラーベも
今は響かず
大地のポリリズムに身を委ねたい
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曇天の土曜日に

2019-06-15 23:32:00 | 日記
深夜から雨が降っていて
介護終わりに朝一服しに外へ出ると
曇天が広がっていた。
 
土曜日のイメージにぴったりだった。
 
子供の頃から
曇天やシトシト降る雨が
土曜日のイメージだった。
 
半日だけ学校へ行き
習い事の水泳に行く。
ちょっぴり憂鬱だけれど
明日は休みで少しワクワクする気分。
 
ワクワクとは
イメージが合わないのかもしれないけれど
明けない夜はないように
やまない雨はないのだと
教えてくれるのが土曜日だった気がする。
 
今が人生の土曜日なのか
はたまた
まだまだ月曜火曜なのかは
わからないけれど
雨と曇天の風景は
案外憂鬱なのではなく
もっと多様で
素敵なイメージを膨らませても
いいのかもしれない。
 
めんどくさい雨も
悲観的に見える曇天も
風景としてはよく映える。
 
結構好きなんだな
土曜日の曇天と雨のイメージ。
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うれしくって抱きあうよ

2019-06-06 14:04:00 | 日記
夜明けの青い光の中で
シルヴィ・バルタンのIrrésistiblementが鳴っていて
その時は未来を全肯定する事ができた
 
今はどうだろう
歳を重ね
臆病になってはいまいか
漠然とした不安に
身を委ね
どうせダメなんだと
被害者面してはいまいか
 
ニヒリズムに浸る時間は残されていない
人生はコンニチハサヨウナラ
 
欲しいものなら手に入れたんだ
あの人この人の仕合わせを祈りながら
「今」を生きたいんだと
 
全ての人にハレルヤ
 
を聴きながら
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