やる事におわれて
ほとんどギターをさわってなかった
今朝久々にちょいと時間ができたので
アンプシミュレーターに
シールドを指して
ヘッドホンで聴きながら
テレキャスをガチャガチャかき鳴らす
ミッシェル・ガン・エレファントの
ダニーゴーを
コピーして悦に入る
ミッシェルの鳴らす曲を
あ、好きだ
と恋に堕ちた風景を
ふと思い出す
友達が好きというミッシェルを
はじめて聴かせてもらった時は
チバの声が衝撃というか違和感で
知らない世界だなあと
特にハマることはなかった
それからしばらくして
当時住んでいた東京の自宅で
映像の編集作業中
再びその友達から借りた
ギアブルーズのアルバムをかけていた
CDデッキがなかったので
ちっちゃなブラウン管のテレビにつないだ
DVDプレーヤーから全曲リピート再生
自分のいる空間に音がないと
集中できない性格なので
イージーリスニング的な感覚で
空間を喧騒で満たしたかった
だから
ちゃんと聴いてたわけじゃなく
作業に集中しながらの
ながら聴き
全然知らない曲
けれど何回もリピートされると
無意識にリズムを取って
気づいたら
歌詞やフレーズを口ずさんでいた
意識は目の前の作業から
ミッシェルの曲に
作業を中断して
アルバムジャケットを読み
曲名を確認する
ダニーゴー
窓から見える晴れた空の景色
蛍光灯に照らされた室内
とても明るくて
希望が溢れてた
違和感は消えて
むちゃくちゃカッコイイに変わっていた
ミッシェルが解散して
今年で20年になる
20年間いろいろあった
かなった夢もたくさんあるし
楽しくて馬鹿馬鹿しいこともたくさんした
残酷で理不尽で悔しくて悲しいことや
恥ずかしいことや失敗や後悔も山ほどある
謝りたいことややり直したいことも多い
ただ
今は生きていて死んでない
なんとか人生は続いてる
やりたいことはたくさんある
こんな未来になるとは思っていなかった
けれどそれは否定じゃなくて
全て今に繋がってる大切な経験であったと思う
出会いに救われた20年
錆びた風でも
まだ吹き続けている
感謝しかない