バンコク都市鉄道ピンクラインのムアントンタニ駅の建設現場で2024年3月30日、高架線路から液状のセメントが落下して、地上の一般道を走行中の乗用車のリアウインドーを突き破り、後部座席にいた3歳児が軽傷を負った。
タイ運輸省スリヤ・ジュンルンルアンキット大臣は3月31日、事故についての調査と、7日間の建設作業中止を命じ、予防措置の報告を要求しました。
この措置は、企業により大きな責任を持たせ、類似の事件の再発を防ぐことを目的としています。
ピンクラインは2023年に開通したモノレール。バンコクのミンブリ地区とノンタブリ県を結び、全長34.5キロで、30駅があります。
またBTS関連の事故です。数日前にイエローラインで部品が高架線路から落下し、下を走る車に激突したばかりです。
今度はピンクラインで、危うく3歳の子供が大けがをするところでした。
ピンクラインは2~3か月前にも線路が落下し、下を走る車に激突しています。
作業も管理もすべてが適当すぎます。
日本なら大騒ぎになるところでしょうが、タイですので政府は弱いものより強いものの味方です。
被害者より、BTS側の味方なのです。
損害賠償はしてもらえるでしょうが、せいぜい車の修理台程度で、台車費用や休業補償なんてのはあり得ません。
こういう事故でケガをしたり亡くなると、被害者だけが損をします。
下手に大騒ぎでもすれば強い圧力がかかってくる国です。
静岡のリニアに反対している川勝知事が辞任を発表しましたが、まあよく、のうのうと今日まで日本だから無事に生きていられたんでしょう。
明らかに中国の手先にしか見えませんが、もしこんなことをタイでやるもんなら、数日のうちにヒットマンに間違いなく射殺されるでしょう。
平和で個人を最優先する日本では、到底考えられないことの連続です。
タイでは誰かを当てや頼りにしてはいけません。
自分の身は自分で守るのが鉄則です。
高架列車や高速道路、橋げた下には極力いかない。
老後をのんびり微笑みの国タイでとお考えの方も多いと思いますが、
そういうおとぎ話の国は存在しないのです。
何度も書いていますが、タイは生き馬の目を抜く様な国です。
一瞬たりとも油断ができません。
物価はどんどん上がるし、治安は大麻のおかげで最悪状態になりつつあるし、銃社会、そして様々な感染症の坩堝(世界中から外国人が集まるところなので)、常に政局は不安定で内乱がしょっちゅう起きます。
何より、タイ、タイ人は外国人に差別をする国なのです。
短期の旅行程度ならまだしも、今のタイで長期滞在はお勧めできません。