22日、全日本空輸(ANA)傘下の格安航空(LCC)、エアージャパンのバンコク(スワンナプーム空港)発成田行きNQ2便が、出発予定時刻の午前0時15分から約3時間遅延した後、欠航となった。
乗客の多くは日本に旅行に行く予定だったタイ人で、すでにホテルや鉄道などを予約していた。
未明にスワンナプーム空港に取り残され、別の便に乗り換えることもできない状況の中、エアージャパン側は航空券代のみ返金するという対応で、これを不満とする乗客の一部が搭乗ゲートに詰め寄ったり、怒鳴り声を上げるなどした。
このトラブルはタイのメディアで大きく取り上げられ、タイ民間航空庁(CAAT)がエアージャパンに経緯と対応について説明を求める事態となった。
欠航した便に搭乗する予定だったタイ人男性はタイPBSの取材に対し、「ANAの子会社だから信用していた」「搭乗予定だった中には地方から出てきた人や、お年寄り、子ども、車椅子の人もいた」と述べ、
支払い済みのホテル代などの賠償を求め、タイ消費者保護委員会に集団で訴える考えであることを明らかにした。
こうした中、エアージャパンは26日、NQ2便の使用機材は前便のNQ1便(成田発バンコク行き)の到着後に不具合がみつかり欠航したと説明。
乗客への状況説明が不十分だったとして謝罪し、お詫びの対応をする準備を進めていると表明した。詳細は後日、連絡するという。
連日タイのメディアではこのことが放映されています。
すでに多くのタイ人からエアジャパンは信用できる航空会社でないというイメージが定着してしまいました。
当然だと思います。
初期段階の対応が悪すぎます。
普通の航空会社なら自社に代替え便がなくとも、利益抜きで他社へ依頼し、代替え便を手配するのが普通です。
私も以前ノックスクート(現在はコロナで倒産しました)成田発バンコク行きで機体不良で欠航になったことがあります。
雪や台風などの悪天候なら利用客もある程度納得しますが、機体不良は航空会社の全責任です。
ノックスクートの対応はすぐ空港近くのホテルを無料で予約し、翌朝早朝便もタイ航空を手配してくれました。
多少の時間のロスはあるものの、強く文句を言う客はほとんどいませんでした。
これがお手本となる対応なのです。
エアジャパンは代替え便もなくただ欠航としました。
予約していた客は路頭に迷うのは当然です。
日本でのホテルや電車の予約など、限られた時間で誰もが計画をしているのです。
今日の今日ですぐ代わりのフライtなど見つかるはずがありませんし、これをやるのは客ではなく、航空会社の義務なのです。
現在、日本人の来タイ者はかなり減りましたが、逆にタイ人の来日者は激増中で、年間100万人以上は利用しています。
成田行きはエアジャパンをJIP、エアアジアに続く第3のLCCとして誰もが期待していたのに、この件で同社の信用は地に落ちるでしょう。
100万人のタイ人からそっぽを向かれれば、下手したらエアジャパンはあっという間に倒産となりかねません。
日タイ路線のほとんどは現在はタイ人なのです。
キャンセル料の全額返還など当たり前のことで、可及的速やかにすべきです。
それだけではタイ人たちは納得しません。
旅行をだめにされたのですから、日本でかかった費用全額+慰謝料程度のものは出すべきでしょう。
対応が遅ければ遅いほどイメージダウンは回復できないレベルまで落ちますよ。
ANAの便に無理やり客を便乗させられなかったのでしょうかね??
代替え便がないなどという子供じみた言い訳は通用しませんよ。
エアアジアやZIPエアは手をたたいて喜んでいると思います。
新規オープンして1か月もたたないうちに最悪トラブルとなったエアジャパン。
まあしばらくは客獲得に必死で、かなり安くフライト料金を設定するでしょうから、日本人の利用者にとっては朗報ですがね。
その前に、タイ航空局からエアジャパンのタイ路線の利用取り消しなんてこともあり得ない話ではないですよ~
しばらくはここでは予約はしない方がいいかもしれません。
経済も国も落ち目の日本は、こういう基本的なことまで忘れてしまったのでしょうか??