みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

春落葉

2018年04月14日 | 俳句日記


終日、春の嵐となった。
さほどの雨量では無いが、時折の突風は
傘を差す人びとを大きく揺らした。
春なのに落葉が舞う。

椎、樫、檜などの常緑樹は、晩春に古い
葉を落とす。
そこで「春落葉」という季語が生じる。
役割を終えた葉が、後進に道を譲る、尊い儀式の季節でもある。

〈春落葉 散らして惜しむ 嵐かな〉放浪子
季語・春落葉(春)

4月14日〔土〕春の嵐
熊本地震から2年の時が流れる。
被災地の航空写真が報道されていた。
復旧もままならず、被災者住宅が着工す
らされていない複数の自治体もある。

この地震で明らかになった事実がある。
地震の直接死が50人であったのに対して、関連死が既に212人にも及んでいる
ということである。

阪神や東日本では、直接死の数が膨大過
ぎて、陰に隠れていた数字だ。
明らかな人災である。
高齢者が多い地域だったから、では済ま
されない事象だ。

20年以上「街づくり」に携わって来た者として、経験からはっきり言っておく。
政治・行政の怠慢とは言っておれない。
戦後70年の民主主義が、前例主義の人材
を増やし動脈硬化を起こしているのだ。

「首都直下」や「南海トラフ」が、今そ
こに予測されている今日、若者が抱える
課題は大きい。

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