みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

「野生の思考」と日本人

2018年08月26日 | 俳句日記


「神話」は、野生の思考によって語り継
がれた複数の民話が、ブリコラージュさ
れて作られた構造を持つそうです。
どの民族でも国でも同じです。

つまりは、複数の民話が統合されて縮減
の過程を経ながら、暗黙の同意を得て国
や民族を象徴する物語となるのです。
当然、民族の持つ思惟方法の塊です。

また、民芸品も時代と共に形は変えなが
らも地域特有の野生の思考が息づく作品
群であるはずです。


また博士は、日本料理の中に野生の思考
である感性のデイビジョニズム(分割主義)
を発見します。
素材は野山や海に群として存在します。


日本料理は、それを最小の手を加えるだ
けで、色彩までそのままに分割して食卓
に並べるのです。
恰も、野や山や海がそこにあるが如く。


それが出来るのも、市場の機能が野生の
思考のままに運営されて来たからで、博
士は「築地」がとても気に入りました。
日本文化の博物館とまで言っています。

そして里山。


博士は言います。
西洋人は自然を支配しようとするが、日
本人は自然を仲間として人間化する。
里山は自然と人間の共生の表れである。

そして、美術の分野に於ける自然の人間
化の表徴として「鳥獣戯画」や「風流蛙
大合戦図」を挙げています。
漱石の「天然自然」も野生の思考です。

「ポケモン」も「ゆるキャラ」も、同じ
範疇に属するものでしょう。
だから、外国人には受けが良い。
大切な日本の一部なのです。

明日は、博士が観た日本人の労働観にス
ポットあて、今後の世界に日本が果たす
役割についての示唆をお伝えします。
博士の遺言とも言える指針です。

8月26日(日) 晴れ 厳しい残暑

久々にゲットした子雀ちゃん。
「おじちゃん何してたの?」
「お地蔵様にお参りしてたの」
「フウ〜ン⁈」
傍でお母さんがニコニコしていらした。

朝刊のトップ「虐待兆候 共有システム」
来年度導入の大見出し。
どうやら街角の良心と役人の良心は違う
らしい。

こんなことなら、厚労省も文科省も解体
しなさい。
レヴィ博士の指針とは真逆の対応だ❗️
また日本は大丈夫か?と思ってしまう。

〈秋暑道 子雀にみる 野生哉〉放浪子
季語・秋暑(秋)















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