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真北斗五部作堂々完結!

2009年02月27日 | アニメ
『北斗の拳 ケンシロウ伝』のDVDを買ったので観た。

この「ケンシロウ伝」では、シンに敗れた後のケンシロウがいかにして北斗神拳伝承者として覚醒するか、そして非情な死神となったのかを描いてるわけだけど、何というか綺麗に描かれすぎてるように感じた。
ケンシロウは肉体だけはダメージあるけど心はまったく痛んでないみたい。
ユリアを奪われて本来なら生きる気力を失ってもおかしくないのに、意外とケロっとしていたという印象。
もっとこう、絶望から這い上がり、シンへの復讐の鬼となる様が見たかったのに。

シンに敗れ荒野に放置状態だったケンシロウは、通りかかった人に助けられて安全な場所まで運ばれるという、何とも都合のいい展開。
で、運ばれた街でゴタゴタに巻き込まれて、お前は甘い甘いと言われて、たくさん人が死んで、それで悲しみを背負うとか言われても。
全てが都合のいいように進むんだよ。
まあ、それはそれでいいけど、もっと説得力というか心に響くものが欲しい。
アモなりダンなりを絶望中のケンシロウをひたすら励ます役割にするとか、ケンシロウが自分を重ねられるような復讐劇を目の当たりにするとか。
別にスケールは小さくてもいいから、もっと人間臭い話を見たかった。

この作品だと、街の人達が急にケンシロウの為に命をかけて救世主だ何だって、どうしても違和感があるよ。
南斗孤鷲拳先代伝承者フウゲンも、ケンシロウが救世主とか先見の明がありすぎる。
そこまでの目があるなら何故、シンとジュガイに拳法を授けたのか。
というか救世主云々は、悪者退治していった末にそういう感じになっていったのであって、この時点でその言葉が出るのはまだ早いような。
後付けな話だけに、そういう部分は仕方無いとは思うが、この時点でのケンシロウに色々背負わせすぎてる感があった。

でもね、これはこれで面白かったんだよね。
今回はオリジナルキャラもみんな良かったし、声優陣のチョイスも抜群だった。
TV版でバットとリンを演じた難波圭一と富永みーなが夫婦役なんて、なかなかニクイよね。
後は、冒頭の、ケンシロウとユリアが二人きりで結婚式をするシーンも良かった。
ユリアが妊娠してたという新事実は要らなかったように思うが、ある意味この冒頭のシーンが最大の見所かも。
石田ゆり子の演技も良くなっていたし、のっけから少し感動してしまった。
原作に変な手を加えられてもアレなので、完全オリジナルで五部作最後を飾ったのは正解だったと言えるのかもね。

残念なのは今回もバトルシーンがイマイチな所。
ジュガイとの闘いは見せ場にならなきゃいけないのに、ジュガイが雑魚すぎる。
シンと同等の強さという設定なんだから、少しは苦戦してくれないと。
ケンシロウが覚醒しちゃった後とはいえ南斗獄屠拳もまったく通用しないし、アッサリ倒されすぎ。
ていうかジュガイ、獄屠拳しか出してない!

あと、どうでもいいが、北斗の世界にパソコンと液晶ディスプレイがあると、やはり違和感が(笑)

さて、限定版を買ったので結魂式でも観るか。

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